贈答の常識


 贈答は、相手を思う心や季節の挨拶を贈り物に託して伝える日本の習慣です。

 贈答には様々な種類がありますが、それぞれ表書きの書き方や水引のタイプ、のしの種類、贈る時期やタブーとされる物なども異なります。
 そこで、贈答の基本的知識を紹介します。

贈答の
種類
表書き 水引 贈る時期 その他
結婚 御祝・寿・祝御結婚 紅白、または金銀の結び切り 正式には挙式の1週間前まで 披露宴に招かれた場合、お祝金は当日持参。品物を贈る時は当日持っていかない。
出産祝い 御祝・御出産祝 紅白の蝶結び 誕生1ヵ月以内 祝い金やベビー用品、アルバム等。出産を終えたお母さんのためのプレゼントも良い。
入学・入園 御祝・祝御入学(入園) 紅白の蝶結び 1ヵ月前から当日まで 図書券、学用品、祝い金などの実用品を贈るのが一般的。子供に希望を聞いて贈るのも良い。
卒業祝い 御祝・祝御卒業 紅白の蝶結び 卒業式前後 祝い金、衣類、商品券、図書券などのほか、家族や親類で食事会などを催すのも記念になる。
就職祝い 御祝・祝御就職 紅白の蝶結び 内定から入社までの間 祝い金、スーツ、腕時計、万年筆など、これから社会人として必要なものを贈るのがベター。
成人祝い 御祝・祝御成人 紅白の蝶結び 成人式、または20歳の誕生日 女性ならハンドバックやアクセサリー、男性はネクタイなど、フォーマルな装いや新成人にふさわしいもの。
長寿の祝い 寿・祝還暦、祝古希 紅白または金銀の蝶結び 本人の誕生日、敬老の日 本人の健康状態や生活環境、趣味を考慮した贈り物。若々しいものや派手めのものが喜ばれる。
お中元
お歳暮
御中元
御歳暮
 
紅白の蝶結び 御中元は7月上旬〜中旬
御歳暮は12月20日ごろまで
食料品などの消耗品が中心。職場の上司への御中元・御歳暮は、社風に準じるのが無難。
病気見舞い 御見舞・御伺い 紅白の結び切りまたは白無地封筒 回復期 病状を考慮して、花や果物、本など。病院にお見舞いにうかがったときには、長居しないのがマナー。

 

贈  答  の  タ  ブ  ー

病気見舞い 死や病気を連想されるもの 鉢植え(病院にねつく)、菊の花(葬式を連想)、シクラメン(死苦ラメン)
新築祝い 火事を連想されるもの ストーブ、こたつ、ライター、灰皿など
結婚祝い 切る、壊れるに関連するもの ハサミ、包丁、ナイフなど
数のタブー 一般に奇数は吉、偶数は凶 贈り物の数は偶数にする。
例外として8は末広がりで吉。また9は「苦」につながるので避ける。

BACK


Copyright (C) 2006 AIA. All Rights Reserved