1910年にアメリカ・ワシントン州のジョン・ブルース・ドット夫人(Mrs. John Bruce Dodd)が、男手一つで自分を育ててくれた父を讃えて、教会の牧師にお願いして父の誕生月6月に礼拝をしてもらったことが
きっかけと言われています。
当時すでに「母の日」が始まっていたため、彼女は「父の日」もあるべきだと考え、「母の日のように父に感謝する日を」と牧師協会へ嘆願して始まりました。
ドット夫人が幼い頃南北戦争が勃発。父、スマートが召集され、ドット夫人を含む子供6人は母親が育てることになりますが、母親はスマートの復員後間もなく
過労が元で亡くなります。以来男手一つで育てられましたが、スマートも子供達が皆成人した後に亡くなりました。
父の日の始まりは、戦後の大変な時代にもかかわらず男手ひとつで6人の子どもたちを立派に育て上げてくれた父親への尊敬と感謝の気持ちだったのです。
1916年アメリカ合衆国第28代大統領ウッドロー・ウィルソンの時に『父の日』が認知されるようになりました。1972年(昭和47年)になり、アメリカでは国民の祝日に制定され、
日本では1950年代ごろから知られるようになりました。
母の日の花がカーネーションなのに対し、父の日の花は『バラ』です。これは、ドット夫人が父の日に、父親の墓前に白いバラを供えたからとされています。
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