かき氷について


 
夏の風物詩「かき氷」。
いつ頃からあるのか、どんなかき氷があるのか調べてみました。

 

かき氷とは?

かき氷とは、氷を細かく削るか砕いたものにシロップ等をかけてた氷菓のことです。
中には練乳をかけたり果物をトッピングしたりと、地方によっていろいろなかき氷があります。
(例)
宇治金時(うじきんとき) 氷小豆(こおりあずき) 酢だまり氷(すだまりごおり) あかふく氷(あかふくごおり)
白くま(しろくま) ぜんざい 白雪(しらゆき) 雪くま(ゆきくま)
みかん氷・パイナップル氷  

販売店では、氷旗(白地に赤い文字で「氷」と書かれた幟)を掲げていることが多いようです。
縁日などでは綿飴・たこ焼き等とともに代表的な縁日物(えんにちもの)の一つになっています。

かき氷は、もっとも一般的に普及している呼び名です。
東京方言の「ぶっかきごおり」、近畿の「かちわり(ごおり)」、奥羽の「こおりみず」など地方によって様々な呼び名があります。

 

●かき氷の歴史

平安時代に清少納言の『枕草子』「あてなるもの」(上品なもの、良いもの)の段に、「削り氷にあまづら入れて、新しき金鋺(かなまり)に入れたる」と記述されています。

1869年
(明治2年)
神奈川県横浜に初めての氷水店が開店 。
1871年
(明治4年)
中川嘉兵衛が五稜郭の外壕で生産した天然氷が"函館氷"と銘打って京浜市場に登場。それまでのボストン産の輸入氷に比べて良質であると好評を得ていく 。
1878年
(明治11年)
内務省から「氷製造人並販売人取締規則」が公布(粗悪な氷が販売される事を取り締まるため)。
営業者は、衛生検査に合格した氷の生産地・販売者名を示したのぼりや看板を掲げる事が義務付けられた。
1887年
(明治20年)
村上半三郎が氷削機(ひょうさくき)を発明し特許を取る。
明治30年頃
以降
機械製氷が主流となる 。
昭和初期 氷削機が普及し、一般化する 。

 

世界のかき氷

世界には日本よりも暑い時期が長い国がたくさんあり、かき氷は日本だけではなく、世界中で食べられています。

中国
中国語では「刨冰」(バオビン)。

 アメリカ
shaved ice(剃り氷)、snow cone(円錐形の雪)。

台湾
台湾語では「剉冰」(ツォーピン)。

芒果冰
(マングォビン)
マンゴーの切り身をたっぷり乗せ、マンゴーシロップと加糖練乳をかけたものです。台湾の「冰館」(ピングァン)という店から台湾各地に広がり、日本でも販売されています。マンゴーとイチゴの2種類を盛り合わせたものも人気があります。
雪花冰
(シュエファービン)
水ではなく、牛乳を氷らせたもので作るタイプのかき氷です。
八寶冰
(バーバオビン)
かき氷の上に甘い煮豆をはじめ、多くの具を盛り合わせた物をものです。好みで果肉、ジャム、蜜煮の果物、QQと呼ばれる弾力のある団子、ライスヌードル、ナッツ、加糖練乳、鶏卵などが選べ ます。
刀削冰
(ダオシャオビン)
台湾の別のタイプのかき氷です。手で包丁を持って削るので、粗いクラッシュドアイスに近いものができます。 それにシロップと練乳をかけて食べます。
シーフードかき氷 塩味のエビなどシーフードをトッピングしたかき氷です。


韓国

パッピンス 台湾の八寶氷同様に、小豆餡、缶詰フルーツ、餅などの具が豊富に盛られ、味付けによくきな粉を使う点と、ピビンパ同様に食べる前に徹底的に混ぜるのが特徴的 です。
クヮイルピンス
(果実氷水)
小豆抜きで、フルーツを乗せたものです。


フィリピン

ハロハロ
(Halohalo)
豆の餡、ナタ・デ・ココ、アイスクリームなど、豊富な具を乗せたかき氷です。
Halohaloはタガログ語でごちゃまぜという意味です。


ベトナム

タッチェー 緑豆やココナッツ入りの白玉ぜんざい(チェー)がかき氷の上にかかっています。
 

 

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