桃について


 

●桃とは?

桃はバラ科・サクラ属の落葉小高木また、その果実のことをいいます。

春に五弁または多重弁の花を咲かせ、夏には水分が多く甘い球形の果実を実らせます。

中国原産で、食用・観賞用として世界各地で栽培されています。

[学    名]:Prunus persica
[英    語]:Peach

桃の名を持つ植物
地方によっては甘い果実の総称として“もも”の語を用いることもあり、
別種でありながら名前に“モモ”と付けられている植物も多くあります。
スモモ(李/酸桃):バラ科サクラ属 フトモモ(蒲桃):フトモモ科
ヤマモモ(山桃):ヤマモモ科 ハナモモ(花桃):バラ科サクラ属
コケモモ(苔桃):ツツジ科 ゴレンシ(楊桃、ようとう):カタバミ科
クルミ(胡桃):クルミ科クルミ属    

●桃の部位


3月下旬から4月上旬頃に薄桃色の花をつけます。
色は、淡い紅色や白色、濃紅色まで様々なものがあります。
五弁または多重弁で、花柄は非常に短く、枝に直接着生しているように見えます。

花桃の品種【一例】
・ 源平桃(げんぺいもも) ・ 枝垂れ桃(しだれもも)


葉は花よりやや遅れて茂ります。
幅5cm、長さ15cm程度の細長い形の縁が粗い鋸歯状になっています。


7月から8月に実ります。
球形で縦に割れているのが特徴的で、果実は赤みがかった白色の薄い皮に包まれています。
果肉は柔らかく、水分や糖分、カリウムなどを多く含んでいます。

桃の実の種類【一例】
・ 水蜜種 (すいみつ)
  一般的な桃。果肉の色は、白色系、黄色系、赤・ピンク系など。皮には柔らかい毛が生えている。
   
・ 白桃(はくとう)・白鳳(はくほう)系
  現在、日本の市場に多く出回っている品種は、「白桃(はくとう)」系と「白鳳(はくほう)」系の桃が多い。
「あかつき」「暁星」「明星」「ゆうぞら」「川中島白桃(かわなかじまはくとう)」「まどか」、冬に実が熟す「名月(めいげつ)」などの品種がある。
   
・ 黄桃(おうとう)系
  果肉が黄色い桃。缶詰に加工され出回ることが多い。
近年、生食用の黄桃「黄金桃(おうごんとう)」「ゴールデンピーチ」の出荷、販売が多くなっている。
   
・ ネクタリン(Nectarine)・椿桃(つばいもも・つばきもも)
  皮が赤く、毛は、ほとんど無い。果肉は、黄色でやや硬い。
「光桃(ひかりもも)」「油桃(あぶらもも)」とも呼ばれる。
   
・ 蟠桃(ばんとう)
  扁平な形をしている。中国神話では、西王母と関連がある。

●桃の保存方法

かたい桃は追熟させるために、紙に包んで風通りの良いところで常温保存します。
軽く指を当てて、やわらかみを感じれば食べ頃になります。

通常は冷暗所(日陰など)に保管し、食べる1〜3時間ほど前に冷蔵庫で冷やすと、より美味しくいただけます。
冷蔵庫に入れるときに、ももの水分が失われないようにビニール袋にいれるかラップをかけるとよいです。

●桃の見分け方

手に取ったときに、ずしりとした重量感があり、ふっくらときれいな丸みをしていて、全体的に紅く色づいているものを選びましょう。
表面全体に毛があり、香りの強いものがおいしい桃です。


 

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