震災から学ぶ防災の基本


 

 

●平成23年3月11日

2011年(平成23年)3月11日14時46分18秒、宮城県牡鹿半島の東南東沖130kmの海底を震源として発生した東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)

一年が経過しますが、この惨劇を忘れる人はいないでしょう。

日本における観測史上最大の規模、マグニチュード9.0を記録し、震源域は岩手県沖から茨城県沖までの南北約500km、東西約200kmの広範囲に及びました。

この地震により、場所によっては波高10m以上、最大遡上高40.0mにも上る大津波が発生し、東北地方と関東地方の太平洋沿岸部に壊滅的な被害をもたらしました。

2012年2月10日現在で、死者は15,848人、重軽傷者は6,011人、警察に届出があった行方不明者は3,305人であると発表されています(未確認情報を含む)。

この震災で、災害時の防災対策意識が一気に日本中、世界中、高まりました。

しかし、やはり時間が経つとその意識も徐々に薄れつつある方もいらっしゃるかも知れません。

震災から1年経った今、再度防災の基本を知っておきましょう!
 

 

●地震

車の運転中

  • 車を運転中に大きな揺れを感じたら、スピードを落として道路の左側か空地に停車し、エンジンを止め、
    車のラジオから正しい地震情報を入手してください。
     
  • 車を降りるときは、すぐに車を移動できるよう、キーは必ず付けたままで、ドアのロックもしないようにしましょう!
     
  • 車での避難は、防災活動や避難の妨げ、渋滞に巻き込まれる可能性もあるので、できるだけ徒歩で避難することが大事です。
電車や地下鉄、バスの車内など
  • 電車や地下鉄、バスなどは急停車することがあるので、つり革や手すりなどにしっかりつかまって下さい。
    つかまるものがない場合は、低い体勢で腰の重心を落として揺れに備えます。
     
  • 途中で停車しても、勝手に非常コックやドアを開けて車外に出たり、窓などから飛び降りる等は絶対にしないで下さい。
     
  • 集団でのパニックにつながる可能性もありますので、冷静な行動が大事です。
    途乗務員のアナウンスに従い、落ち着いた行動をとることが、安全に避難をする重要なポイントとなります。
エレベーター内
  • もしエレベーター内に閉じ込められても、非常電話を使えば必ず救助サポートが来てくれますので、慌てず、騒がず、冷静に対応しましょう。
     
  • 揺れがおさまったあと扉が開かない場合は、非常電話で、連絡を!繋がるまでかけ続けましょう!
     
  • 携帯電話を所持している場合は、電話連絡などで居場所を家族や知人に連絡しましょう。
     
  • 危険ですので、天井などから、勝手な判断で脱出しないで下さい。
屋外
  • 屋外にいる時に大地震が起こった場合、頭上からの落下が一番危険ですので、すぐにカバンなどで頭部を保護し、何かの下に隠れてください。
     
  • 広い木造の建物、ビルの壁際、自動販売機などには近づかないようにしましょう。倒れてきたり、ガラスが落ちてきたりするなど、大変危険です!
     
  • 安全な場所(学校・病院・公園などの公共機関や広い場所)に避難しましょう。
     
  • 海岸や崖のそばにいた場合はすぐに避難し、離れましょう。海岸では津波が発生する場合があるのでとても危険です!!
    崖のそばも崩れる可能性がありますので、すぐ避難しましょう。また、正しい情報をラジオなどを通じて入手して下さい。
     

家の中

  • 大きな地震の揺れはだいたい1〜2分程度。
    その間はあわてずに、落下などから身を守るためにテーブルや机など頭上を守れるものの下に避難したり(脚をしっかり掴んでいましょう!)、
    布団や毛布などをかぶったりしましょう。
     

  • 大きな揺れがおさまったら、タバコやガスなど火気器具の元栓等を閉めるなど、火の始末を行いましょう。
    そして避難口を確保しましょう。窓や戸などの避難口を開け、再び閉めないようにしましょう。
    閉まりそうな場合、手近なものをはさみ込んでおいてください。
     

  • あわてて外に出るのは非常に危険です!頭上から窓ガラスの破片や看板、屋根瓦など様々なものが落下する恐れがあります。
    まずはラジオなどで正確な情報を入手してください。
     

  • 避難の際にはエレベータ等を使用せず、必ず階段・非常階段であわてず避難しましょう。
     

  • 割れたガラスや壊れた家具の破片などから足を守るため、部屋の中でも靴やスリッパを履きましょう。

 

●津波

  • 地震発生後に津波が発生するおそれがある場合に、地震が発生してから約3分を目標に、対象となる津波予報区に津波警報(大津波・津波)、
    または津波注意報(津波注意)が気象庁より発表されます。
     
  • 津波に関する情報は、テレビ・ラジオ等で放送されたり、ウェブサイト等にも掲載されるので、大地震発生直後は注意して聴いたり、見たりしましょう!
     
  • 震度4以上の強い地震や、弱くても長時間揺れ続ける地震が起こった場合は、津波が起こる危険性大です!
    直ちに海浜から離れ、急いで高台などの安全な場所へ避難しましょう。
     
  • ハザードマップ(どこで、どのような自然災害が起こるかを予測し、その範囲を地図化し、安全な避難場所を示したもの)等を用いて、
    自宅・勤務地・学校における危険度を日頃から把握しておきましょう。また、避難場所・避難経路や緊急連絡先も家族で確認しておきましょう。

 

●備えておくべき防災グッズ

最低でも備えておくべき防災グッズです。一つにまとめ、玄関付近に置いておくといいですよ!

  • 印かん
  • 現金
  • 貯金通帳
  • 救急箱
  • 懐中電灯
  • ライター
  • ロウソク
  • ナイフ
  • 缶切り
  • 衣類
  • 手袋(軍手)
  • 毛布
  • 使い捨てカイロ
  • ビニール袋(ゴミ袋)
  • 携帯ラジオ
  • 食品(インスタントが便利)
  • ヘルメット
  • 防災ずきん
  • 電池

大震災の教訓を胸に、焦らず、あわてず、冷静な判断で避難をするようにしましょう!


 

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