お年玉について



 

●お年玉の由来


 お年玉とは、本来歳神様に供えた餅をさげて各人に分け与えるもので、「御年魂」「御年玉」に由来しています。

 このさげられた餅は、家長から家族へ、店の主人から使用人へといった、目上から目下へ渡したりしていました。

 餅が現金へと代わって現在に至ります。

 今では両親から子どもへ、また甥や姪など親戚や親しい間柄の知人友人の子供、年始参りに伺った先の子どもに渡すのが一般的です。
 

●こういうときは?

<Q1>
お正月に自分の親にお小遣いをあげたい場合は、「お年玉」でいい?
<A1>
「お年玉」は、目上から目下へ渡します。子から親へ渡してはいけません。
この場合は「御年賀」として渡します。
 
<Q2>
外出先で上司の一家と会いました。小学生のお子さんを連れている場合、「お年玉」を渡したほうがいい?
<A2>
たとえ子供でも、上司の家族に「お年玉」をあげるのは失礼にあたるります。
「お年玉」を渡す必要はありません。
どうしても何か差し上げたい場合には「玩具料」「文具料」などの名目で渡しましょう。
上司の家族に部下が金品を渡すのは失礼だととる方もいらっしゃるので、注意しましょう。
 
<Q3>
外出先で友人の一家と会いました。お子さんにお年玉をあげたいけれどぽち袋を持っていない場合どうしたらいい?
<A3>
裸で渡してはいけません。手持ちの紙に包み、ポチ袋がない無礼を詫びて渡しましょう。(ティッシュペーパーでも構いません)

 

●正しい紙幣の折り方、入れ方


 袋を開けたときに紙幣が開きやすく、紙幣も硬貨も表を向いているように入れます。
 紙幣はできるだけ新札を準備しましょう。


【紙幣の折り方】
紙幣は肖像があるほうが表です。
開いたときに表が見えるようにします。
表を内側にし、左→右の順に3つ折りにします。
(袋の大きさによっては4つ折りにすることもありますが、縁起が悪いとされているので、できるだけ避けましょう。)

【お金の入れ方】
ぽち袋を表に向け、折った紙幣を上下が逆さまにならないようにして入れます。(右側がかぶさった状態)
硬貨も表にして入れましょう。

【硬貨の表裏】
硬貨は製造年が刻印されているほうを裏と考えます。従って、絵柄・漢数字のあるほうが表です。

 


 

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