鏡餅と鏡開きについて



 

●鏡餅とは?

鏡餅は、日本の伝統で、餅を神仏に供える正月飾り(床飾り)であり、 穀物神である「年神(歳神)」への供え物です。

三種の神器または心臓を形どったといわれる、丸い餅を使用し、一般的には、大小2つの平たい球状の餅と橙(ダイダイ)が使用されます。

地域によって違いがあり、餅が三段のもの、二段の片方をあかく着色して縁起が良いとされる紅白としたもの、餅の替わりに砂糖で形作ったものなど、様々あるようです。

鏡餅のそれぞれの飾りには意味があります。鏡餅の飾りは「三種の神器」を表しているといわれています。餅の部分が八咫鏡、橙が八尺瓊勾玉に見立てた物です。天叢雲剣に見立てた物が串柿です。

●鏡餅はいつから飾るのか?

飾り始めの日として最も良いとされているのは28日からと言われています。8という数字は末広がりのある数字「八」として昔から好まれてきました。

また、12月31日以外の大安を選んで供える地域もあるようです。

29日は9(苦)が付くためよくない日とされています。

門松などのお正月飾りもですが、31日から飾るの一夜飾りは避ける地域が多いようです。
「誠意に欠ける」「葬儀の飾り方を連想する」などの理由からです。

しかし、一夜飾りも地域によっては氏神様の創建の日であった場合は31日に合わせて飾り付けをする地域もあるようです。

●鏡開きとは?

正月に供えた鏡餅を下げて食べる、日本の年中行事です。神仏に感謝し、供えられた餅を頂いて無病息災などを祈ります。お汁粉やぜんざい、お雑煮などで食べます。

●鏡開きの日は?

鏡開きの日は各地方によって違いがあります。

歳神様がいらっしゃる1月7日までを「松の内」といいます。鏡開きは、松の内が明けた1月11日に行うのが一般的です。
また、松の内を15日とする地方では、鏡開きを15日または20日に行うこともあります。
京都では1月4日に行うようです。

お正月、歳神様は全ての人や物に新しい生命を与えるために現れると伝えられています。その歳神様の霊力はお供えした鏡餅に宿っていますので、鏡餅を食べることで新しい生命をいただくことができるといわれています。

お供えした餅には神様の霊力が宿っているので、刃物を使わず木づちなどで叩いて割って(鏡を開く)食べましょう。

 

BACK


Copyright (C) 2015 AIA. All Rights Reserved