浴衣(ゆかた)について


 

夏のお祭りに着ていく人も多い浴衣(ゆかた)について調べてみました。

 

浴衣(ゆかた)について

浴衣は、夏に着る薄手の木綿、麻、絹などで作られた着物の一種です。

<歴史> 
浴衣の起源は平安時代、貴族が蒸し風呂に入るとき、水蒸気でやけどしないように着た「湯帷子(ゆかたびら)」がはじまりとされています。
この時代、複数の人と入浴する機会があったため汗取りと裸を隠す目的もあったようです。

安土桃山時代には、風通しがよく肌の水分を吸い取らせる目的から、湯上がりに着るようになっていきました。

また江戸時代後期、銭湯の普及にともない浴衣も庶民へ湯上がり着として広がっていきます。
次第にそのまま着て外へ出るようになったことで、外着へとその用途を変えていきました。


女性の浴衣の着付け方

用意するもの
浴衣
帯 あるいは 作り帯
帯板
腰紐2本
伊達締め1本
下着 あるいは タンクトップ
下駄

事前準備として下着あるいは、タンクトップを着ておきましょう。

(1)浴衣を羽織ります。 ゆかたに袖を通し、左右の衿先を両手で開き裾の長さを決めます。
この時背中の縫い目がちょうど背中の中心を通るようにします。
裾の長さは、くるぶしが隠れるくらいの位置に調整します。

(2)(1)で決めた位置がずれないようにしながら、上前の幅を決めます。左手を右の腰骨の位置に当て上前の幅を決めます。腰骨位置に左手が来るように幅をずらして調整しましょう。

(3)で決めた上前幅をずらさないようにゆっくり開き、下前の幅を決めます。 右手を左の肋骨の 下にあて下前の裾がが床より十センチ程度上がるようにします。
この時、脇ラインより余った部分は、外側に折り返します。

(4)(3)の状態に、(2)で決めた上前をかぶせます。 かぶせたら、上前の裾の位置を調整して左手で 右の腰骨を押さえましょう。

(5)腰ひもの中心を右手で持ち、左手で抑えている右腰骨の少し上に当てます。 腰ひもを巻き 、脇で締めます。
あまった部分は腰に巻いた部分に挟み込んで処理します。

(6)お腹のあたり左右の開いている部分(身八口)から中に手を入れ、おはしょりを平らに整えます。

(7)片方の手で左右の衿を合わせて持ち、反対の手で背中の真ん中にある縫い目を軽くつまみ下に引いて、握りこぶし一つ分くらい衣紋を抜きます。
衿合せは、交差する中心部分がのどのくぼみ位置で交差するよう整えるといいです。

(8)2本目の腰ひもの中心を右胸の下辺り起点に巻き、脇で締めます。

(9)背中側の浴衣の脇辺りを持って左右に軽く引っ張り、シワを伸ばします。
脇に寄せたシワは、両側に折り込み腰ひもを挟み込むようにして、綺麗に整えます。

(10)腰ひもの上から伊達締めを締めていきます。
伊達締めは、真ん中を胸下に当て、衿元が崩れないように巻き、背中側で交差させて、体の前にもってきて2回結びます。
余った部分は伊達締めの間に挟み込みます。

あとは、帯をしめて完成です。


<帯の結び方種類 一例>
・半幅帯 − 文庫結び
・半幅帯 − 蝶結び
・半幅帯 − 貝の口結び
・半幅帯 − 風船太鼓
・半幅帯 − 片流し結び
・半幅帯 − 一文字結び
・半幅帯 − のし結び
・兵児帯 − 蝶結び
・兵児帯 − 都結び
・作り帯

男性の浴衣の着付け方

用意するもの
浴衣
帯(角帯 あるいは 兵児帯)
腰紐1本
下着 
下駄


事前準備として下着あるいは、タンクトップを着ておきましょう。

(1)〜(5)までの女性の着付け方と同じ手順になります。ただし、男性の場合は、おはしょりをつくりません。

(6)衿は、衣紋を抜かずに整えるだけです。

あとは、帯をしめて完成です。


<帯の結び方種類 一例>
・角帯 − 貝の口
・角帯 − 浪人流し
・兵児帯


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