日本のお金について


先日、偽の外国の紙幣が換金されていたという事件が起こったというニュースがありました。
身近なお金ですが、なかなかじっくりと眺めることはないのではないでしょうか?
そんな日本のお金について調べてみたことをご紹介していきたいと思います。

 

●現在発行されている日本のお金

明治18年(1885年)に日本銀行として初めて銀行券(お札)を発行してから、現在までに53種類の銀行券を発行しています。
現在発行されている日本のお金の種類は全部で10種類です。
紙幣は「国立印刷局」が、貨幣は造幣局がつくっています。

種類 表面 裏面 発行年月日
1万円 肖像:福沢諭吉 図柄:平等院の鳳凰像 2004年11月1日
5千円 肖像:樋口一葉 図柄:尾形光琳の燕子花図 2004年11月1日
2千円 図柄:守礼門

図柄:源氏物語絵巻、紫式部日記絵巻

2000年7月19日
千円 肖像:野口英世 図柄:富士山と桜 2004年11月1日
500円 図柄:桐 図柄:竹、橘 2000年
100円 図柄:桜   1967年
50円 図柄:菊   1967年
10円 図柄:平等院鳳凰堂・唐草 図柄:常盤木 1959年
5円 図柄:稲穂、歯車、水 図柄:双葉 1959年
1円 図柄:若木   1955年

●日本のお金で本物かどうかを見極めるポイント

<従来からの偽造防止技術>
・すかし
・超細密画線
・凹版印刷
・マイクロ文字
・特殊発行インキ

<新しい偽造防止技術>
・ホログラム : 角度によって、異なる絵が見えます。
・すき入れバーパターン : 光に透かすと、3本の縦棒が見えます。
・潜像模様 : お金を傾けたときに見える文字のことです。
・パールインキ : お札の左右に施されたお札を傾けたときに見えるピンク色の模様のことです。
・マイクロ文字 : 従来の文字よりも小さく「NIPPON GINKO」と印刷されています。
・特殊発行インキ : 紫外線を当てたときに浮かび上がるオレンジ色の模様のことです。
・深凹版印刷 : 従来のものよりもインキの文字が盛り上がって見えます。
・識別マーク : 触った時にわかるように、施されたインキを厚く盛り上げて印刷されたざらつきのあるマークのことです。


●日本のお金の肖像画になった人物

お金に肖像画が描かれている理由は、「偽札防止」の意味があるそうです。

人物 金額 発行期間
神功皇后
(じんぐうこうごう)
1円札、5円札、10円札 1881年〜1883年
菅原道真
(すがわらのみちざね)
5円札、20円札、35円札など 1888年〜1943年
武内宿禰
(たけのうちすくね)
1円札、5円札、200円札など 1889年〜1945年
和気清麿呂
(わけのきよまろ)
10円札など 1890年〜1945年
藤原鎌足
(ふじわらのかまたり)
20円札、200円札など 1891年〜1945年
聖徳太子
(しょうとくたいし)
100円札、1万円札など 1930年〜1958年
日本武尊
(やまとたけるのみこと)
千円札 1945年
二宮尊徳
(にのみやそんとく)
1円札 1945年
板垣退助
(いたがきたいすけ)
50銭札、100円札 1948年〜1953年
岩倉具視
(いわくらともみ)
500円札など 1951年〜1969年
高橋是清
(たかはしこれきよ)
50円札 1951年
伊藤博文
(いとうひろぶみ)
千円札 1963年
福沢諭吉
(ふくざわゆきち)
1万円札 1984年〜
新渡戸稲造
(にとべいなぞう)
5千円札 1984年〜2004年
夏目漱石
(なつめそうせき)
千円札 1984年〜2004年
樋口一葉
(ひぐちいちよう)
5千円札 2004年〜
野口英世
(のぐちひでよ)
千円札など 2004年〜



BACK


Copyright (C) 2017 AIA. All Rights Reserved