低温やけどについて


 

「低温やけど」とは

低温やけどは、体温より少し高めの温度のものに長時間触れ続けると起きる火傷です。

特に高齢者や乳幼児、糖尿病の人や、泥酔している人などは気を付ける必要があります。

<低温やけどになる目安温度・時間>
・44℃:3〜4時間
・46℃:30分〜1時間
・50℃:2〜3分

症状

通常のやけどが痛みを感じて熱源から遠ざけるため、熱の到達が浅いのに対して、低温やけどは、痛みを感じるような熱さではないためゆっくりと皮膚の深くまで届き重症化してしまうことがあります。

                                      
程度 見た目 痛みや皮膚への影響
T度 皮膚が赤くなる ひりひりとした痛みがある
U度

浅達性(せんたつせい)
皮膚が赤くなり水ぶくれができる

痛みがある
深達性(しんたつせい)
皮膚が赤、紫、白くなり水ぶくれができる
痛みがない
V度 皮膚が黒・灰色になる 痛みはないが皮膚が壊死することもある

原因・予防方法

  • 使い捨てカイロ
    貼るタイプの使い捨てカイロは必ず衣類の上に貼るようにしましょう。

  • 湯たんぽ、あんか、電気あんか
    厚手の布にくるみ、寝る時には布団から出すようにしましょう。

  • 電気毛布、電気敷布団
    寝る時には電源を切るか、またはタイマーをかけて1〜2時間後には切れるようにしておきましょう。

  • 電気こたつ
    電気こたつに入ったまま眠らないようにしましょう。

  • ホットカーペット
    眠るなどして長時間直接ホットカーペットに触れるのは避けましょう。

  • ストーブ
    眠るなどして長時間ストーブの前で同じ姿勢になるのは避けましょう。

  • パソコン、ACアダプターなど
    パソコンやACアダプターは熱を持ちやすいため、膝の上に乗せて使用するなど長時間、直接肌に触れ続けるようなことがないようにしましょう。

低温やけどになった場合の対処法

痛みなどがない場合もあり見た目もわかりづらいため自己判断をせずに、早めに医療機関を受診して医師に判断を仰ぐようにしましょう。




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