日常の豆知識-「夏越の祓」とは??


 

6月ですね!今年ももう半分が過ぎます。
半年分の穢れを「夏越の祓」、「夏越の大祓」で穢れ(けがれ)を落とし
残り半年も無事に過ごせるように祈願しましてみませんか♪

1.夏越の祓(なごしのはらえ)とはどんな行事?


夏越の祓は夏越の大祓(なごしのおおはらえ)ともいいます。

6月末(6月30日)に行う半年分の罪穢れを落とし、無事に過ごせたことに感謝し、
年の後半の健康と厄除けを祈願する行事です。

罪→「積み」につながり、溜まって淀んでいく
穢れ(けがれ)→「気枯れ」につながり、ケガレたままだとやる気が失せてしまう



2.茅の輪(ちのわ)は何から作られている?


神社の境内につくられた茅の輪、これをくぐることで、罪や穢れを落とします。

茅の輪は茅(ちがや)という屋根を覆うことに用いられていたイネ科の植物で編まれています。
また、生長が早く香りの強い植物で、その成長力の強さから穢れを祓う力があるといわれています。



3.茅の輪くぐりはどのように行う?


一般的なものは「∞の字」を描くように3回まわります。

1.一礼、輪の正面に立ち「水無月の夏越の祓(はらえ)する人は千歳(ちとせ)の命(いのち)延ぶといふなり」と唱えながら左まわりに輪をくぐり正面に戻る

2.一礼、同様に唱えながら右まわりに輪をくぐり正面に戻る

3.一礼、同様に唱えながら左まわりに輪をくぐり正面でお辞儀をして参拝する

茅の輪くぐりについては、神社によって異なる場合もあります。
説明がある場合にはその神社の方法に従いましょう。



4.自宅でできる「夏越の祓」


1.お風呂に浸かって体から邪気を取り除く

日本酒を入れたぬるめのお湯にゆっくりと浸かり汗を出します。
お風呂から上がったら、天然の塩で体を優しくマッサージしましょう。

 

2.家の周りを祓う

半年間自分が受けた罪穢れなどを家の周りに浄めの塩と日本酒をまくことで祓いましょう。


5.夏越の祓トリビア


●京都で食べる「水無月」とは??

京都では夏越の祓の頃に「水無月」という和菓子を食べる風習があります。
ういろう生地の上に甘く煮た小豆がのっていて、三角に切り分けられた和菓子です。

これを食べることで無病息災で過ごせるとされています。

この形と上にのっている小豆にはそれぞれ意味があります!

三角の形→ 宮中では6月1日の「氷の節句」時に貯蔵されていた冬の氷を口にすることで、夏を無事に乗り切ろうと祈願していた。

ただ、庶民には高価なものであったため削りたての氷に見立てられたといわれている。

小豆→邪気を払うとされている


 

●出雲大社の茅の輪は丸ではなくU字型

出雲大社の「輪くぐり神事」は神職の方が後ろから持つU字型の茅の輪を縄跳びのようにまたぎます。



いかがでしたか?

外出がまだ少し怖いという方も自宅で夏越の祓をしてみてはどうでしょう?

残り半年、無事に過ごせるように祈願しましょう!

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