使い捨てカイロについて


冬の寒い日、使い捨てのカイロで暖を取ることはありませんか?

使い捨てカイロを効率よく使い、しっかりと身体を温めましょう。

使用後にも使い捨てカイロは、さまざまな活用方法があります。

今回は、効率よく使い捨てカイロを使うためのポイントを紹介します。

 

使い捨てカイロのしくみ

使い捨てカイロは、鉄が空気中の酸素と反応して酸化し、錆びる(酸化鉄になる化学反応)ときに発生する熱を利用したものです。

普通はゆっくりと反応が進むので熱として感じることはありません。

カイロの中には鉄粉のほか、鉄粉の錆び(酸化鉄になる化学反応)を促す食塩、水、保水剤、活性炭などが適切な温度や持続時間になるよう配合されて入っています。

使い捨てカイロで温めるとよい身体の場所

使い捨てカイロで適切な身体の場所を温めることで期待できる効果が違います。


1、全身を効率よく温める場合におすすめの身体の場所

・首を前に倒したときに、首の後ろに突き出る骨のすぐ下 「大椎 (だいつい)」

・おへそから指1〜2本下 「気海 (きかい)」


2、寒さで身体がこわばっている場合に温めたい身体の場所

・肩甲骨の間 「風門 (ふうもん)」
背骨に沿うように2枚並べて貼るのもおすすめ


3、お腹を温めたい場合におすすめの身体の場所

・おへそ 「神闕 (しんけつ)」

・おへそから指4〜5本下 「丹田 (たんでん)」


4、腰を温めたい場合におすすめの身体の場所

・おへその真裏にあたる背中あたりから指2本分の外側のあたりまで 「腎愈 (じんゆ)」


5、足元を温めたい場合におすすめの身体の場所

・内くるぶしとアキレス腱の間にあるくぼみ 「太谿 (たいけい)」

使い捨てカイロによる低温やけどを防ぐための注意点

低温やけどは、体温よりも少し高めの温度(60度以下)のものと、長時間(44℃で3〜4時間以上、46℃で30分〜1時間、50℃で2〜3分)の接触または圧迫により血流が抑えられることで引き起こします。

症状は異なりますが、紅斑、水疱、ひどい場合は皮膚の細胞が壊死などの症状を伴うことがあります。


1、直接肌にあてない

衣類の上から貼るか、ハンカチなどに包んであてるようにしましょう。


2、長時間同じ場所にあてない

1時間に1度程度、肌に異常がないか確認をしましょう。


3、あてる場所を圧迫しない

圧迫することで、血流が抑えられて皮膚の温度が上がったり、感覚が鈍くなったりします。
ベルトやサポーター、ガードルなどで圧迫することのないように気をつけましょう。


4、他の身体を温めるものと併用しない

ふとんの中や暖房器具などを使っている場合、高温になりすぎることがあります。
使い捨てカイロを身体にあてるときは、暖房器具は使わないか、温風が直接あたる場所を避けるようにしましょう。
また就寝のときに、使い捨てカイロを使うことはやめましょう。


使い捨てカイロの再利用

冷めた後も使い捨てカイロに入っている成分がもうひと働きしてくれますよ。


1、消臭剤

活性炭の消臭効果で消臭剤になります。
袋のままブーツや靴に入れる、または開封して中身を小皿などに移して下駄箱やクローゼットに置いておきましょう。


2、除湿剤

鉄粉や活性炭、保水材の湿気を吸収する効果で除湿剤になります。
袋のままブーツや靴に入れる、または開封して中身を小皿などに移して下駄箱やクローゼットに置いておきましょう。


3、ガーデニングの肥料

使い捨てカイロの中には、「使用後は、中身を土壌改良剤として使用できます」と表記されているものがあります。
また土壌改良用の土バーミキュライトが保水材として使われているものがあります。
袋のまま細かく砕いて、開封して中身を庭や鉢植えに撒いてみましょう。
ただし、肥料として使えない使い捨てカイロもあるので確認してから行ってください。


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