爪から自分の健康状態を確認してみましょう


気づくと爪がひび割れていたり、筋が入っていたりすることありませんか?

身体の不調を知らせているのかもしれません。

今回は、爪について知ることで、自分の身体の状態を確認してみましょう。

 

●爪の構造


爪は、皮膚が変化して硬くなったもので「ケラチン」というタンパク質からできていています。

爪の伸びるスピードは、個人差がありますが、健康な成人の手の爪で、1日約0.1ミリ伸び、生え変わるのに半年程度かかります。

足の爪は、手の爪よりも成長速度が遅いため1年程度かかります。

爪には、場所ごとに名称があり、おもな部分は下記の4つです。

(1)爪甲(そうこう)
一般的に爪として認識されている硬い部分

(2)爪郭(そうかく)
爪甲を囲む皮膚の部分 付け根あたりは後爪郭(こうそうかく)、横の縁あたりは側爪郭(そくそうかく)と名称が分けられています。

(3)爪母(そうぼ)
皮膚に埋もれた爪の根元の部分 爪母で爪甲が作られています。

(4)爪床(そうしょう)
爪甲が接している皮膚の部分


●健康な爪の状態


硬く表面がなめらかで、薄く透き通ったピンク色をしています。

加齢により爪の厚みや、色が変わることがあります。


●爪に起こる異常と原因


<爪の形編>

(1)爪が割れる
血行不良、貧血、栄養不足、爪の乾燥が原因

(2)爪に筋がある
縦筋の場合
ストレス、疲れ、加齢が原因

横筋の場合
栄養不足、ストレス、生活習慣の乱れが原因

(3)爪が反り返っている
爪の切り方が原因
もしくは鉄欠乏性貧血爪母になんらかの病気の影響

(4)爪が薄い
爪の乾燥、爪の切り方が原因
もしくは低色素性貧血、先天性角化異常症など爪母になんらかの病気が影響して可能性

(5)爪が二枚に分かれる
栄養不足、爪の乾燥が原因 もしくは鉄欠乏性貧血の可能性


<爪の色編>

(1)薄いピンク色
健康な状態

(2)白色
貧血、爪甲剥離症、爪白癬などの可能性

(3)赤色
脳血栓、心筋梗塞、多血症などの可能性

(4)黄色
黄色爪症候群、爪白癬、柑皮症などの可能性

(5)緑色 細菌感染の可能性

(6)黒紫色
血行不良、腎臓病、肝臓病、肺疾患、膠原病などの可能性


●予防法と対処法


(1)食事で丈夫な爪をつくる
爪のもととなるタンパク質をはじめ、ビタミンAやB、亜鉛や鉄分などのミネラルなどを意識して摂取することが重要です。
そのために、栄養素を意識したバランスのよい食生活を心がけましょう。

(2)爪を保湿する
爪が乾燥しないよう、爪用の保湿クリームやネイルオイルなどを塗り、こまめにうるおいを与えましょう。

(3)爪の切り方
爪の伸びる速さから、手の爪で5〜7日、足の爪で10〜14日に一度切ることになります。
入浴後など爪が柔らかくなっているときに、爪先の白い部分を少し残し下の皮膚がみえない程度の長さを目安に切りましょう。
手の爪は、深爪に注意して爪の両端を少し丸めに整えてください。
足の爪は、四角い形に整えてください。

(4)医師の指示を診断を受ける
放置すると症状が進行して、治療が難しくなることがあります。
また爪の形や色の異常が重篤な病により引き起こされている可能性もあるので、早めに病院で診察を受けるようにしましょう。





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