01月の行事

元旦」 (1月1日)

 昔から、新年になるとその年の新しい年神様を、家族揃って迎える大切な日とされています。
 年神様を迎え、心も新たに一年を始めようとする思いが、家の内外を清め、飾り付けをする習わしとして受け継がれています。
 「元」は始め、「旦」は朝のことで、本来は一月一日の朝をさしますが、その日一日の意味もあります。

 

「七草祝い」 (1月7日)

七草粥は平安時代に中国から伝わったと言われ、新芽の持つ生命力を体に取り込む意味で食べたのが由来です。1月7日の朝に七草粥を食べると、一年中病気をせず、寿命が延びると言い伝えがあります。
 鹿児島には、その年の正月に数えで7歳になった子供が、椀を持って近所や、縁者に7軒分の七草粥をもらう儀礼があります。

 

「鏡開き」 (1月11日)

 「鏡開き」は、飾っていた鏡餅を1月11日に下げる風習の事で、割ると言わず、「開く」と縁起良く表現します。
 「割る」「切る」という言葉は武家社会では忌み嫌われていたので、刃物では切らずに、手や槌で割って「開く」とおめでたい言葉を使いました。このため、鏡餅を開く時には刃物を使わないのがしきたりです。
 かつては20日に行われていましたが、徳川家の3代将軍・家光の命日が20日にあたるところから、幕府が蔵開きの11日に変更し、それが現在に伝えられたという説もあります。
 「開く」には仕事始めの意味もあるため、商家の蔵開きの日に選ばれることが多いです。

 

「成人式」 (1月の第二日曜日)

 現在の成人の日は、国民の祝日として「おとなになったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝いはげます」と昭和二十三年に制定されました。
 成人式は「冠婚葬祭」の「冠」にあたります。昔、男子が13歳前後に行った「元服」が起源です。ある年齢に達すると、男子は髪型を改め、冠をつけて元服の儀式を行い、女子は髪を結い上げかんざしで飾って一人前の女性になったことを表しました。
 20歳と決められたのは中国の古書に由来し、中国では昔、男子20歳を「弱」といい元服し、冠をつけ成人を祝っいました。若者のことを表す弱冠という言葉は、ここからきています。

 

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