(2)総括表

  <見方のポイント>
  @
  
@当期果計欄の純売上高、変動費合計、限界利益、人件費、他の固定費、設備費、経常利益の各項目の数値について、全体のアウトラインを把握する。
A @の場合において、把握した数値を前年同期、当期予算の数値と比較し、差の大きい項目について、その原因を分析、確認する。この場合、経営者自身が描いた数値との違いについて、達成できてない原因は何なのか、その原因を分析・確認するための手立てをどうすれば良いのか?経営改善のヒントを数値データから読み取ることです。
B BさらにAの場合において、変動費率、限界利益率、固定費率、経常利益率、[F5キー]で変換して、出した労働分配率等について、同規模の同業者との比較をして、自社の位置付けを確認する。
C ABの中で、感覚とズレが大きい項目については、勘定科目残高や科目別取引問合せ画面い切り替えて、ギャップの原因を解明する。

 

   <留意点>
  @
  
経営環境の変化が激しい今日の経営では、なるべく早く投下資本を回収する事が重要です。その意味では、は10%以上ある事が望ましい。
ちなみに中心企業の平均は、小売業=8%、卸売業=5.2%、製造業=8.2%です。総資本経常利益率とは、経常活動の効率をいい、会社の実力がどれくらいかを示します。
A 企業の採算面の安全操業度を測定するものさしとして、損益分岐点があります。
即ち、です。
この比率は、業種、業態、経営規模によって異なりますが、一般的には70%以下を目標とすべきです。

  ちなみに        90%以上 (危険)
          80%超90%未満 (注意)
               70%以下 (安全)  とされます。

採算の安全操業度を高めるには、
  a.固定的費用の節約
  b.固定的投資の抑制
  c.変動率の抑制
  d.売上高の増加
  e.商品回転率を高めて限界利益を増やす
などがあげられます。

 

   <一口メモ>

 損益分岐店売上高:収支トントン。つまり経常利益がゼロになる点(限界利益=固定費)の売上高をいいます。

 

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