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18:2003/9

 

<小売店の目標管理の仕方について>

@目標は店発展の活力源
(1)目標は経営の羅針盤
 小売店が経営目標を作ることは、船の航海でいえば羅針盤をつけるようなものです。羅針盤のない船にはこわくて乗れないように、具体的目標がない小売店経営ほど危険なものはないのです。
目標を作成する時のポイントは、
  1. できるだけ具体的な数値で示す。
  2. 達成可能なものにする。
  3. 部門別など細分化した計画も作る。
(2)目標は行動指針
 目標を作成するもう1つの意味は、経営者を含めて、従業員全員の行動指針ができることです。従業員にも具体的な目標が示されることによって、ヤル気が起きてきます。店内全体に活力がみなぎり、それが接客態度にも表れ、店全体が積極的な経営へと向かっていきます。
 
A目標を立てたら必ず実行
 一度作成した店の目標は、必ず実行に移すことが重要です。経営者のなかには、目標を作ることに意義があると思い込んでいる方もいます。確かに、目標を作ることに大きな意義がありますが、実行に移されない目標は、机上の空論です。
 
B実行後は必ず目標と実績をチェック
 店の経営の実態を数値で把握することは、自店の置かれた立場を客観的に見つめるうえで、非常に大切なことです。
実績把握が必要な理由を列挙します。
  1. 実績をしっかり把握することによって、目標に対して現在どの程度まで進捗しているのかチェックできる。
  2. 実績をしっかり把握することによって、問題点の摘出に役立つ。
  3. 日々の実績をしっかり把握することは、経営者ばかりでなく、従業員のヤル気を起こす。
C結果の差異分析は必ず役立てよう
 目標をたて、実績を把握し、差異額を計算したら、もう一歩踏み込んで、差異の原因分析を行ってください。差異分析を行うことは、次の目標をたてる時に必ず生きてきます。
差異分析を行うにあたっては、次の点に注意してください。
  1. 差異額または差異率が大きく出た部門から、差異分析にとりかかる。
  2. 差異分析は、経営者1人で考えるより、従業員にも参加してもらう。全員で知恵を出し合うことによって、全員のレベルアップにつながる。
  3. 時期の計画では、同じ項目で再度大きな差異がでないような対策を考える。
  4. 差異分析を行って、その原因をつかんだら、こんどはその原因をつぶすための具体的な対策を考える。

以上の手順を流れ図で示すと、次のようになります。

目標と実績の差異および差異率を出す

差異の大きな項目を2〜3抜き出す

差異の原因を従業員を含めて話し合う

差異原因をつぶすための具体的対策を考える

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