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19:2003/10

<開業のために必要な資金についての留意すべきポイント>

資金とは、目的のために使われるお金の事です。開業資金をどのようにして賄うかは、開業にかかわる全ての金額が把握できないと準備のしようがありません。この開業にいくらのお金が入用となるのか?この入用資金のことを投下資本といいます。投下資本の内訳は、

@ 店舗を借りる、または購入する為に必要な資金
A 店舗設備、器具備品、内外装設備費等にかかる資金
B 店舗の営業のために必要な材料費、消耗品費等開業準備にかかる費用
C 開業してから軌道に乗るまでの運営費用にかかる資金

とに分類されます。これらの必要資金を過不足なく試算して、効率的に運用していくためには、「業態」「商品」「場所」「規模」等について無駄のない計画を立てる事が必要となります。

ところで、必要資金をどのように調達するかについては、基本的に、自己資金か借入資金かという事になります。自己資金とは自らが現金化してきた資産、即ち、預貯金等です。開業資金については、自己資金の比率(自己資金率)が高ければ高いほど安全という事になります。この自己資金率については開業条件によって一概に言えませんが、飲食業開業の場合、最低でも70%を目標とすべきです。借入資金とは、金融機関等から調達する資金の事で、将来返済義務が発生するので安易な借入れは、惜しむべきです。借入れ菌の返済方法には、一定のルールがあります。即ち、

@ 日々の借入金の返済額(元金十利息)は、「減価償却費+税引後利益」の範囲内である事。
A 借入金の返済期間は、借入金総額を年間予想当期純利益で除した期間を目安にする事。

以上のルールを前提にして、開業後の損益分岐点を必ずクリア出来るようきちんとした資金計画に基づいて運用する事が重要です。

 

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