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21:2003/12 |
<予算管理手法による業績管理体制の構築>
業績管理とは、会社の経営業績を迅速かつ的確に把握し、業績管理資料を効果的に活用して、経営業績を向上改善させていくための経営の仕組みを言います。このように、経営業績を向上改善させていくための手法として、予算管理というものがあります。予算管理とは、会社の方針や行動目標を明確にし、多少努力は要するけれども、達成可能な計画を作成する事により、その計画と実績との比較検討を行いながら、問題点を解決し、経営業績の向上改善を図ろうとするものです。 |
(1)予算管理の手順 |
予算管理の手順を大きく分類すると@当面の各部門毎の重要基本方針に基づいた行動目標の設定、A@を前提とした数値目標の設定(これを予算編成という)、B予算(目標)値と実績値との比較検討による差異分析と行動課題に対する対応策の実施からなります。 |
(2)行動目標の設定 |
当面の行動目標の選別については、成功要因(K.F.S)分析や、財務、顧客、業務、人材の四つの補足で、企業の方向性を見極めるBSC分析、あるいは、経営機能を外部要因と内部要因に分けて、外部要因と機会と脅威、内部(自社)要因を強みと弱みという視点で、戦略を見極めるSWOT分析等を活用して、実施します。各部門毎に、とりあえずの方向性(重要方針、即ち行動目標)を選別します。 |
(3)数値目標の設定(予算編成) |
(2)の各部門毎に選別した行動目標を前提に、数値目標、即ち予算を編成します。予算は、(2)の予算編成方針に基づいて、売上高予算、売上原価予算、販売費及び一般管理費予算、設備投資予算、資金予算の順で編成し、最終的に部門間調整をへて予算案として最終決定します。 |
(4)予算実施の差異分析と対策 |
予算は実行されなければ意味がありません。そして実行された結果に対して責任のある対応をする事が必要です。それには、未来の方針である行動計画を数値化した予算とそれを実施した結果である実績とを比較分析し、予算未達の原因を明らかにするとともに、その対応策を作成して、実行に結びつけていくというルール、即ち業績管理体制を構築する事が、経営体質改善(経営革新)の第一歩です。 |
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