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30:2004/11 |
<財務体質を強化するための方法について>
T.はじめに | ||||||||||||||||||||||||
現在の我が国の経済環境は、輸出主動型企業による景気回復が報道されていますが、中小企業を取り巻く環境は、廃業率が開業率を上回っているという現状から見ても、依然として厳しい状態にあると言えます。こうした厳しい環境下で中小企業が生き残るためには、環境に耐え得る強い財務基盤を日頃から意識して形成する必要があります。そのためには、常に色々な視点から、企業の現状を分析し、管理していく事が大切で、経営者をリーダとして全員参加の努力が求められていると言えます。経営を上手に行なうには、まず自社の経営
実態を的確に把握するために、決算書(月次試算表)の数値分析を行い、問題点の原因を発見し、改善のために行動を起こしましょう。 なお、財務体質を強化するには、(1)バランスの良い財務構成(経営分析指標)を持つ事(2)財務構成を良くするための適正な財務管理体制を整備し、かつ効果的に運用する事(3)経営管理者から現場担当者に至 るまで、データを前提とした意思決定を定着させる事です。 |
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U.管理体制の整備 | ||||||||||||||||||||||||
自社の財務体質の強化を図ろうとする場合、例えば「経費節減」を実践する場合に、口頭で注意を行なうだけでなく、経費節減のための具体的な項目について、予算(目標)を立て、月次決算で結果を確認し、その内容を責任部署において検討し、改善策を講じるという、システム(仕組み)を構築する事が大切です。即ち、
と言うように、定めた目標を達成するための具体的方策と管理方法を開発し、構築する事です。 |
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V.P-D-C-Aのシステム化 | ||||||||||||||||||||||||
目標の達成には、(1)計画(Plan)、(2)実行(Do)、(3)評価(Check)、(4)改善(Act)の一連の手順が必ず行なわれるシステムを作らなければなりません。(1)の計画とは、何をどのようにして改善していくかについて決定する事、(2)の実行とは、計画に従って実践する事、(3)の評価とは、計画の達成度合いを評価し、成功要因や失敗要因を
分析する事、(4)改善とは計画を継続するかどうか、内容を変更するかどうかについて決定する事です。これらを
実効ならしめるためには、以下の点に注意すべきです。
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