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11:2002/03


インターネットコンサルティングの領域とは

(1)インターネットコンサルティングとは

 現在、米国で実施されているインターネットコンサルティングの主流は、インターネット申告に関する部分と、インターネットを活用したデータベースの構築運用に関する部分から成る。つまるところ、現在の紙を媒体とした確定申告の関わり方が、電子に変わっただけの話であり、スタンドアロン(単体)で処理されているWindowsアプリケーション、例えば建設業で言う積算とか工事原価管理、養殖業で言うと養殖原価管理システム、養豚業で言うと 動態管理システム等をウェブサイト上に置いて企業は、端末処理するだけで 整合データ(分析データ)が得られるという世界に変わっていくに過ぎない。という事は、現在、我々が努力し、手掛けているスタンドアロン型のシステムがインターネットという媒体に変わるというだけの事なのである。

 

(2)インターネットコンサルティングの領域

@従来の制度が移行する領域

イ.

インターネット申告に関する指導
 日本の電子申告が、どのような形になるのかがはっきりと見えていないので、明確な方向性を決定付けられないが、米国と大差無い電子申告制度の導入という事であれば、インターネット申告ソフトの導入や接続、操作から入力データの個別指導等がコンサルティング領域となる。

ロ.

インターネット申告の入力データの監査
 現在、新聞等で報じられている内容によると申告書と同時に財務書類も電子データでやりとりするようになるようだから財務データの真実性を担保するために、いわゆる電子商取引監査(現在の巡回監査)がニーズとして発生すると思う。
 つまりは、現在のFX2監査のスタイルが、将来はインターネット入力財務データの監査へ移行するであろうと考えられている。

A新たに発生する領域

イ.

インターネットの入り口支援
 これは、インターネットの基礎知識に関する支援である。
即ち、
  1. インターネットに接続するには
  2. インターネットでホームページを探すには
  3. ヤフー等の検索エンジンの使い方は
  4. インターネットでテレビを見る、インターネットでラジオを聞く、インターネットでビデオを見る、インターネットで音楽を聞く等のコンサルティング
  5. プロバイダの選択やプロバイダである@niftyの活用の仕方等が考えられる

ロ.

インターネット広告支援(インターネット営業支援)
 これは、企業ホームページを主流とするマーケティング情報の発信だ。従って、ホームページに関する知識はもちろん、電子メール広告活用についても知っておく必要がある。
基本的には、
  1. ホームページの作成(集客力のあるホームページとは)
  2. ホームページを使った広告の仕方(お客様を呼ぶホームページの活かし方)
  3. ホームページの開設に関する手法(顧客をつかむための運営とアフターケア)
  4. 電子メール広告(プロモーションメール、メールマガジン)
  5. バナー広告、テキスト広告、スポンサーシップ、オンラインイベント等の活用等

の領域が考えられる。

ハ.

インターネットデータベースの支援
 
例えば、ウェブサイト上に組込まれたプログラム上で構築された財務、人事データ等を分析して、施策に活かす指導である。特にマーケティング情報(同業他社の動向、所属業者の動向、取扱商品の動向、価格情報、消費者情報、売れ筋情報、アンケート情報等)に関してインターネットから得られる情報の加工・分析のコンサルティングは、これまでの紙を媒体とした仕組みではできない領域である。

ニ.

インターネットビジネス(Eコマース)支援
 インターネットを使った販売網の仕組み作りの支援である。即ち、バーチャルモールの指導支援といっても良いだろう。
具体的な方法としては、

  1. ビジネスプラン作りの支援(eビジネスの企画支援)

  2. 立ち上げ活動の支援(制作、運用体制の支援)

  3. データベース活用支援(サイト開設後のデータベース分析加工支援)

  4. バーチャルモールのシステム構築支援(インターネットビジネスのプログラミング支援)等

の領域が考えられる。

 以上が、現段階で考えられるインターネットコンサルティングの領域であるが、基本は、これまで培ってきたコンサルティングノウハウの応用にすぎない。確かに新しい分野を開拓するとの感覚は、免れら得ないが、実質的には、これまでの財務・監査の知識 に、データベースマーケティング(システムのプログラミングは別として)のノウハウを付け加えるだけにすぎない。従って、継続MASや組織風土診断の手法、FX2を初めとするデータベース構築支援とデータベース分析のノウハウ習得努力は、ネット社会になっても大きな財産になると考えられる。後は、マーケティング(販売管理)の知識取得で、しかもインターネットがらみのインターネットマーケティングの手法を勉強するだけの事である。


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