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24:2004/7

<業務革新と情報技術の活用について>

T.はじめに
 現代ほど強く経営の革新が求められている時代はありません。環境の変化に対応した事業戦略の実現を図るために、企業は業務や組織の革新を推進しなければなりません。それを実現するために、情報技術(IT)を活用する事は、もはや常識になりつつあります。例えば情報の共有化による共通認識の構成によって、ビジネスプロセス全体の進捗と評価をリアルタイムに実施する事で、業務革新を促進する事が可能となります。ビジネスプロセスをより有効に機能させるために、ビジネスプロセスにリンクした組織を構築しなければなりません。その構築ツールとして情報技術(IT)は欠かせないのです。

 
U.業務革新と情報技術の活用
  1. 業務革新
     業務革新とは、コスト、品質、サービス、業務のスピードを劇的に改善するために、取引の発生から完了までの一連の仕事の流れであるビジネスプロセスを基本的にデザインしなおす事です。その前提となるのは、顧客満足です。市場、顧客への迅速な対応を前提として、市場、顧客志向の業務プロセスの変革を行う事が重要です。
     
  2. 業務革新と情報
     経営活動の中で発生する情報を記録・蓄積し、活用することによってビジネスのスピードを高め、品質をあげる事が可能となります。さらに、ビジネスプロセスに携わる人々が情報を共有することで組織間の壁を打ち破り「新の顧客満足の達成」という目的に向って一体となった活動が出来るようになります。
     
  3. 業務革新と情報技術
     最新の情報技術は、業務改革に不可欠の要素です。新しい情報技術の活用の目的は、古いプロセスを改善することによりむしろ、新しい仕事のやり方を創造することにあります。その新しい仕事のプロセスを組み立てるに際しての情報技術活用のルールとしては、以下のようなものがあげられます。

    a.情報は複数の場所で共有できる
    b.ゼネラリストがエキスパートの仕事を行う事ができる
    c.集積化と分積化の両方の利益を受ける事ができる
    d.意思決定は、全員の仕事である
    e.情報はどこにいようと発信、受信することができる
    f.潜在的顧客と双方向の接触ができる
    g.即座に物の追跡が可能となる
    h.リアルタイムに計画の見直しができる
     
  4. 改革を進める時の留意点
    業務改革計画と実施、そのフォローを確実に行うために、業務改革を管理サイクル(P→D→C→A)で回す事が重要です。従って、最低限業務改革進捗会議を月1回開催する事が望ましいです。進捗会議では、改革成果の数値確認、改革上の問題点協議、改革推進のための経営判断など、様々な処置が必要となってきます。自社の実力に応じて、少し高いハードルを飛び越えるような感覚で絶え間ない改革を進捗していきましょう。

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