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28:2005/2

<中小企業のIT導入のポイントについて>

T.はじめに
中小企業において、IT導入の成功のカギは、陥りやすい要因を把握して改善策を打つ事です。では、IT導入に際して中小企業が陥りやすい要因としては
  1. システムへの過剰期待と思いつき導入
  2. システム導入への準備不足と現場の改善放置
  3. メーカー、ディーラーへのまかせすぎ
  4. 理解不足によるシステム仕様書の不備
  5. ソフトウェア選定の誤り等があげられます。

これらの陥りやすい要因を把握分析してIT導入のための改善策を実施する事です。
この場合の成功のカギは、

  1. 実施にあたっての経営者の強い意志
  2. 社内外の強力なアドバイザーの確保
  3. システム化にあたってのデータの確保
  4. 社員の協力です。

今回は、この4つのIT導入のポイントを見る事にします。
 

U.IT導入成功のための4つのポイント
1)経営者の強い意志
IT導入成功のカギの第一は、経営者の強い意志です。経営者みずからが、何が何でも改善するのだという強い意志をもって、IT導入に際しての陥りやすい要因を分析し、徹底した改善策を 模索し、この改善策を実施しない限りは、会社の生き残りはないという強い信念のもとに、IT活用を推し進める事が必要です。もちろんIT導入に過剰期待は禁物ですが、だからといって現場の改善を放置するのも考えものです。

2)社内外の強力なアドバイザーの確保
社内外の強力なアドバイザーの助言のもと、改革プロジェクトチームを組織し、内外の知識や経験を取り入れながら実践する事で効果的な改革が達成可能となります。IT導入も一緒で、メーカーやディーラーの助言のもと、IT導入改革プロジェクトチームが主導権をもって対処する事が重要です。自らの意志が 働かずてIT導入の成功はありません。

3)データの確保
IT導入にあたって重要な事は、活用したいと思うデータがそろっている事です。販売情報、生産情報、財務情報、人事情報等、経営に関する資源がデータとして一応蓄積され、IT化して活用できる状態にある事が前提になります。活用したいと思うデータベースが存在しなければ、どんなにすばらしいアプリケーションソフトを導入しても、システムの効果的な稼動は期待出来ません。まずはデータの収集と整理をしましょう。

4)社員の協力
業務改革の中心は社員です。会社や仕事をよくしようと言う気持ちを持っている社員はどこにでもいます。そういう社員が活発に発言でき、創意工夫ができ、工夫が会社に広げられるようにサポートしましょう。社員の協力なくして改革は出来ません。社員の力を有効活用できるようにITの導入、システム化を推進すべきです。

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