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29:2005/4

<Webショップのアクセス解析について>

T.はじめに
 一般のお店(実店舗)では、一人でも多くのお客様を集客するために、様々な「仕掛け」を駆使しています。例えば、人通りの多いところに看板を立てたり、チラシを手渡したり、新聞に折り込み広告を入れたり、既存客にハガキを出したり、季節ごとのセールをしたり、といった具合です。そして、ここが大事なのですが、こういった「仕掛け」は、ただやりっぱなしではなく、何とか分析して各々の集客効果を測定し、その結果を次の手立てに役立てています。また、来店してくださったお客様について、お客さまの行動を観察する事で、よりスムーズに買い物が出来るよう、案内板を工夫したり、什器の配置を入れ換えたり、商品の並び順を換えたり、商品説明ボードの文章を書き換えたり、様々な努力をしています。このようなリアル店舗における「お客様の実態を知る」努力が、Webショップにおけるアクセス解析です。
 
U.アクセス解析の役割
(1)どれくらいのお客様が、どこから、どういった目的で来店して下さったのかを知る
 要するに来店者の数、どこから来店したのか、どのような方法で(どの検索サイトを使って)来店したのか、どの広告を見て来店したのか、何に関心があるのか等を知る事で、お客様の来店状況を 知る事が出来ます。

(2) お客様が店内でどういった動きをしているかを知る
 どの入口からの入店が多いのか、店内で、どのような動きをしているか、どの場所に、どれくらいの時間滞在しているのか、購入に至る場合、どのような動きなのか等を知る事で、店内におけるお客様の行動状況を知る事が出来ます。
 

V.アクセス解析はPDCAサイクルのチェックで使うツール
 アクセス解析はデータ分析手法の一つであって、結果(成果)をもたらすものではありません。店舗経営の基本である、PDCAサイクルにのっけて回していく事が必須なのです。即ち、

(1)Plan(計画)
 Webショップの商品画像や商品説明文等を構成して、お客様を集客する適正な「仕掛け」づくりを計画します。

(2)Do(実行)
 (1)の計画に基づき、実際に電子店舗を作成して、一般公開し、必要な広告宣伝を実施します。

(3)Check(検証・評価)
 計画した内容(数値目標を含む)に対して、実際はどうだったのかを検証します。この時、使用するツールの一つがアクセス解析です。ここで数値があまりにも目標とかけ離れていれば、計画自体が間違っていた事にもなりますし、若干の差異であれば、分析結果に基づいて、改善することになります。また、電子店舗内のお客様の動きが、想定通りでなければ、ページ構成や画面配置を見直す事になります。

(4)Action(見直し・対策の実施)
 検証・評価の結果、原因が明らかで、かつ、すぐに対応できるものは、すぐに対応し、また、それ以外の課題は、原因調査を行って、次回以降の計画に対策を織り込みます。

 以上のように、アクセス解析は、Webショップ経営の改善ヒントを知るツールであり、うまく活用する事で、Webショップの成長をもたらす事になるのです。


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