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04:2001/02


小さな会社の業績評価のやり方

(1)業績評価の意義

 業績評価とは、目標値の照らして、実施状況の進捗を把握する事を言います。

目標値は、予算の各数値であり、実施状況は、実績値として把握されます。そして、この予算値と実績値とを比較し、その際を把握する事で差異の原目を明らかにして成績に結びつける仕組みを構築する事が業績評価の前提です。

(2)目次決算の検討会の開催

 (1)で述べたように、予算値と実績値との比較分析でで、差異の原目を明らかにして、成果に結びつける仕組みを構築する事が業績評価の前提ですが、その仕組みとして形にされるのが業績検討会の開催です。つまり、月次決算を行って目標(予算値)達成状況をチェックし、問題点を抽出して、改善を導き出す作業の場が業績検討会なのです。

(3)業績検討会を踏まえたモチベーションの高め方

 企業の業績について、月次決算を前提とした業績検討会で毎月きちんと評価を行ったならば、その結果を行動に結びつけられる仕組みを講じることが必要です。即ち、表彰(報償)制度を社内に確立することが必要です。この表彰制度を前提として、業績評価基準を公表し、さらにその基準にしたがった評価結果を社員に伝達する事で、各種手当やボーナスと結びつけ、モチベーションを高める工夫をすることが重要です。

(4)業績評価を報償制度にどう活かすか

 業績評価の結果については、手当やボーナスに反映させる必要性は上記(3)の通りですが、業績評価を手当やボーナスに反映するのは難しいものです。とはいえとはいえ、あらゆる部門や個人に対して評価を行い、公平な報酬に結びつけることは、企業存続の条件であります。要は、従業員のモチベーションを普高めるために、人事評価基準等を含め、公正な尺度を設けて、報酬制度に反映させる事です。その一つの考えが目標達成率による成果の配分です。

(5)目標達成率

 目標達成率による成果配分は、以下のようなメリットをもたらします。

@従業員一人一人に何を要求しているかが「成果配分基準によって、明確にされ るので「労働意欲」を向上できる

A成果基準が明確になるので、従業員一人一人の能力と生産性を向上させる

B従業員一人一人の成果が構成に評価されるので、社員教育の効果を高め会

 社経営に貢献し定着するようになる

C成果基準が明示されているので、事業発展の原動力となる従業員能力を向上

 できる

D人件費の無駄使いがなくなり、財務体質が改善され自己資本がアップする

E社長自身が給与やボーナス等の決定について試行錯誤の苦労から開放され

 る。

  以上のメリットがあるが、成果配分導入の手順は以下の通りである。

@現在の目標の洗い出し

A目標に対し、難易度を表わす等級をつける

B成果配分基準の作成

C成果配分体系の設計と調整

D目標達成度のチェック

E面接による評価の確認

F成果配分に基ずく報償の決定


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