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05:2001/02 |
購買管理を適正に行う条件 |
購買とは、生産に必要な資材の購入を責任をもって遂行する仕事を言います。この点、特殊な仕様や企画によって特定の資材や部品を作らせる外注とは異なります。即ち、購買管理とは「企業の生産計画を達成するために、生産に必要とする資材を適正な取引先から、適正な品質を確保しつつ、適切な時期に、適切な数量だけ、適切な価格で入手するための管理活動」と言う事が出来ます。このうように購買管理を定義すると購買管理を適正に行う条件は、以下のようになります。 |
(1)適正な取引先を選定し確保する |
適正な取引先を選定し、確保するためには、あらかじめ供給源に関するいろいろな情報を収集し、分析、評価したうえで購入品や外注加工品の特性、要求される諸条件などに対応しうるよう、整理した供給源リストを作成して管理しておく事が必要です。 |
(2)適正な品質を確認し確保する |
購買上の適正な品質とは、@使用目的を満足させ、A継続的供給があり、B適正な価格で購入できるという3つのポイントを満足させることを言います。そのためには、供給水準を満足させるために Plan(計画)−Do(実施)−Check(確認)−Action(処置) といったPDCAサークルを徹底することが必要です。 |
(3)適正な数量を把握する |
適正な数量とは、経済的な受注数量(注文数量)の事を言います。経済的な注文数量を導き出すためには、適正在庫量をつかめる仕組みを構築する事が必要です。つまり売れる製品のどれだけを生産すれば良いか(適正数量)を見極める手立てを構築する事です。 |
(4)適正な納期を設定し確保する |
適正な納期とは、@一般市販品であれば、業者の調査期間と製造期間、輸送期間また、A製造品であれば、業者の製造計画を立案する期間と材料の調達期間と輸送機関とがバランスする事を言います。つまり、実行可能な納期を設定して、納期遅延比率の低下を図ることを意味します。従って、納期遅延の原因を徹底的に排除することが必要です。ちなみに、納期遅延の原因として 1.生産計画の変更 2.緊急飛込み品 3.図面変更 4.材料支給の不円滑 5.貸出治工具の不備 等があげられる。 |
(5)適正な価格を決定し履行する |
適正な価格とは適正標準を設定し、豊富な資料を揃えて、極力、科学的に妥当な条件を前提として、決定された価格を言う。このように科学的に価格を決める算定方式を科学的算定方式といい、この方法は、価格を構成する各要素について科学的分析を行い、必要に応じて改善措置を講じたのち、その時点で合理的と判断された作業方法を基礎にして、価格を算出する方法です。 |
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