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11:2002/03 |
赤字を黒字にした会社と赤字から脱却できない会社の違い |
A.赤字を黒字にした会社 | B.赤字から脱却できない会社 | |
できている |
できていない |
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@ |
●顧客をリピータに育てる心理作戦を展開している。 人間関係重視の経営方針、営業活動を重視する。 (手紙の活用,客の希望を聞く) ●顧客を創造する。 ●各人の損益責任を明確にし、それに応じた評価システムをつくっている。 ●ネットワークを活用し、フットワークで勝負する。 |
●主客転倒型の社員が多い。 (経営の最大の課題は顧客創造であることを忘れている) ●従業員が真剣に取り組まないのは社員の意識の問題ではなく、真剣に取り組ませる仕組みがないからである。社員の意識と仕組みを切り離して考える。 ●管理者は部下を使って目標を達成する責任を負っていたが、これからは部下ともに目標を達成する責任を追わなければならない。それがまだ分かっていない管理者が多い。管理者が第一線に出ていない。 |
A |
●売り手(市場)の発想を買い手の立場から発想する、発想の転換をはかった。 ●戦略と戦術を混同していない。 ●銀行を知り、銀行との交渉力を持つ。 ●一見無関係な事項を関係づける能力を高め、高品、サービスづくりに生かしている。想像力が豊かである。 ●消費者のニーズが多様化しているので就業形態も変化させて対応している。会社にいなくても、仕事ができていればよいという経営者が多い。 |
●発想の転換が遅れている。 消費者のニーズが多様化しているにもかかわらず、いぜん、売り手側、作り手側からの発想しかできない。 ●戦術はあっても戦略がない。将来展望の甘さ。 ●銀行の言いなりである。 ●自分の過去の成功体験だけに寄って立っている。上司が握り潰す可能性が高いのがこの項である。まず、上司が自己改革し、想像力の重要性を認識しなければならない。 ●経営社、従業員ともに9時から5時、土日は休みを金科玉条としている。 |
A |
●時流変化に対応できる経営組織の立て直しをはかる。上意下達一辺倒情報伝達に下意上達機能を取り入れる。 ●社内に緊張感をもたらせる商品管理を実施している。 ●外部パートナーを作って(従来の下請け元請け意識から脱皮。情報、クレームの共有をはかっている)共通目標を達成しようとしている。 |
●旧態依然。 時流無視の保守思考。 変化する事への勇気の欠如。 ●社長の、経営陣のひとりよがり、思い込み、思いつきだけの商品開発が以外に多い。 ●自分のとこだけ儲かればいいという意識から経営者が抜け出ていない。それでは、大企業に対抗できない。 |
B |
●人・物・金をあまり必要としない新たな経営システムの確立を目指している。自社で所有することから、外部の資産、ノウハウを活用。
●柔軟な雇用システムを確立、導入している。 ●単純労働は機械化、またはアウトソーシングにして、社員を生産性の高い付加価値創造型業務へと振り向けている。 |
●過去の成功体験、古い取引先や人脈ばかりを大切にする。所有するという意識から脱却できず、雇用形態も従来の正社員を採用して企業活動を行うという時代錯誤の経営に固執している。 ●旧来の雇用システムに固執し、人件費で首をしめられている。 ●労働組合との関係、これまでのしがらみでなかなか踏み切れない企業が多い。しかし会社が潰れれば人間関係もしがらみも根元から消滅するのである。 |
C |
●事前管理(インプットコントロール) 仮説に基づくシミュレーションと実践、その結果の検証を繰り返している。 ●セルフプロデュースできる企業作りを目指している。 (受注に自社からの企画提案を盛り込んでいる) ●ニッチビジネス(オリジナル路線)の確立を目指している。 |
●日々の仕事に追われているようなフリをする社員ばかりである。自社を顧客的に分析し、将来起こりうる問題を想像し、事前に対処しようとする社員が少ない。 ●与えられた仕事だけをこなしている。仕事に誇りも、情熱ももたない集団である。付加価値を生み出そうという考えは全くない。 ●現場からのニッチビジネス開拓のヒントになりそうな声を握り潰す上司が多いのが特長である。 |
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