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17:2002/12


「経営革新」とは何か


 どんな時代においても、企業がその時代の経営環境に適合し、継続企業体(ゴーイングコンサ−ン)として成長し続けるためには、次のような視点で現状を吟味し、必要な取組みをはじめることになるでしょう。
 
@経営目的から見て業績(現状)は満足できるレベルか(利益・売上)

A経営環境(世の中)はこれからどのように変わっていくのか(経済・社会・自然・法律)

B市場(商売)はこれからどのように変わっていくのか(顧客・競争相手)

C商品への要求はこれからどのように変わっていくのか(品質・価格・イメージ・売場)

D自分の会社の経営資源はどんな状態か(人・金・物・情報)

E会社にとって問題は何か(利益減少・売上減少・経営資源上の非効率さなど)

F問題を解決するための課題は何か(売る相手・売る商品・売り方・活かし方)

G課題ごとの目標をどのように設定するか(利益・売上・経営資源)

H目標達成のための計画(プラン)をどうするか(担当・内容・相手・場所・手段・期限)

I実行(ドゥー)

J計画内容と結果の確認(チェック)によりどんなズレがあったか(実績把握・分析)

Kどんな改善(アクト)が必要か(前提条件・課題・目標・計画・実行・確認・改善)
 

現在、政府が特に多様な支援策により推進しているのが、上記F以降の経営革新過程といえます。
 もし、上記のチェックで自社がF以降の段階にあったら、経営革新支援法に基づく申請なども検討してみるとよいでしょう。

経営革新のための経営チェック

*以下の項目を直感的にチェックし、自社の現状を自己採点してみましょう!
 
チェック項目 チェック
1 業績(利益や売上)は多少の波はあるもののここ数年比較的安定している
2 会社の業績に関わらず本業の市場規模自体は比較的安定している
3 外部から手に入れた情報はタイムリーに社内に提供できるしくみがある
4 将来(3〜5年先)について幹部で話し合ったり計画を見直すことがある
5 社長が大切な顧客や仕入先と直接面談する機会を設けるようにしている
6 社長や幹部が商品やサービスの販売動向をよく把握している
7 うちの会社は大丈夫といった不沈艦意識をもった幹部はいない
8 社員の能力差は激しいが社長が示した方向にはそれなりに皆努力している
9 仕事に必要な設備はよく整備され、倉庫などもよく整理されている
10 業績の良し悪しに関わりなく、資金繰りは常に社長が把握している
11 新たにお客様にできそうな相手や市場層を常に模索し、営業をかけている
12 新たに売り出すべき商品やサービスを常に吟味し、取り入れている
13 現在の商品構成、価格設定、広告手段などをよく見直し、工夫している
14 社長が社員に対して希望(目標)と厳しさ(実践)をバランスよく伝えている
15 状況に応じて設備の利用、社外発注の割振りをよく見直し、工夫している
16 問題を明らかにし、やるべき課題を設けるための会議などのしくみがある
17 行動結果の良否を判定するための具体的数値目標をできるだけ定めている
18 課題達成のための責任者、期限などを具体的に定めるようにしている
19 実行段階の途中で遂行状況や経過をチェックするしくみができている
20 見直しをした結果に基づいて、革新や改善に回すしくみがある
 

○ひとつが5点です。あなたがつけた○の数に5をかけてください。
100点満点中何点になりますか?


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