b-post > ビジネス情報 > 経営 > 21世紀の商品開発のキーワード

24:2003/7


21世紀の商品開発のキーワード

新世紀になって早くも3年目に入ったが、デフレ不況の嵐は一向に静まりそうもなく消費の低迷が続いているが、不況だからといって、生活や消費が停止している訳ではない。不況なりの生活や消費があり、そのスタイルに根ざした発想商品なら期待できるはずだ。そこで今回は、生活に根ざしたローアングル商品の発想のヒントをキーワードとして7つのSにまとめてみた。
 

@セキュリティー(安全神話の崩壊)

「安全」は、日本が誇る特質の一つだがこの「安全」が今、ゆらぎはじめている。これを反映してかホームセキュリティシステム、防犯ガラス、高性能キー、車盗難防止機器など需要が急信している。つまり、安全・信頼・防御が重要なキーワードとして浮上している。
 

Aスモール(小さな満足)

  バンダイの玩具「チョロQ」は、小型の電動車にまで発展した、ネット商店街のヒット商品で、こだわりの一品もあり、デパート地下の高級惣菜、グルメコンビニ、プチリフォームなど、小さなぜいたくで満足する時代になっている。
 

Bシニア(中高年の欲望)

 

バイクの需要は、下降気味だが、ハーレーに代表される大型バイクやフェアレディーZも堅調な売れ行きだ。これらの牽引者は、中高年層である。さらに懐かしの音楽ソフト、映画ビデオ、アナログ玩具、ホームシアターなど高額商品を牽引しているのも中高年だ。中高年の欲望枯れずである。
 

Cスペシャル(高から超へ)

 

今や消費者は「高」の付加価値では驚かなくなった。つまり「超」の付加価値でないととびつかない。価格であれ、機能であれ、超低価格、超薄型等のように限定商品でないと満足しない。このように「超」発想の典型的な商品でないと売れない時代になっている。
 

Dストレート(短刀直入)

 

ヒット商品の広報表現を見てみると「血圧を下げるアミールS」「コレステロールを下げる健康エコナクッキングオイル」「洗剤の要らない洗濯機」など、みなストレートでわかりやすい。これからは効能をいかに単刀直入に表現するかがヒット要因になる
 

Eセカンドハンド(新品だけを売る時代は終わった)

 

新品市場は、軒並み低迷しているが、中古市場は極めて快調だ。中古パソコン、中古車、中古ゲームソフト、中古家電、中古カメラ、中古衣料等、中古市場は拡大の一途を辿っている。中古に対する抵抗感が希薄になったという心理の変化がある。セカンドバンドを見直すべきだ。
 

Fスロー(アンチスピード)
 

あまりにも早く進み過ぎるデジタル生活への変動が浮上し始めてきた。駄菓子、カプセル玩具、手作り石鹸、家庭手打ち麺セット、オリジナル缶バッヂ製造玩具等アナログ的スローライフ志向が大きくなってきている。
 


BACK


Copyright (C) 2003 b-post.com. All Rights Reserved.