トラック運送事業の経営革新について

＜トラック運送事業の経営革新について＞

１）はじめに
トラック運送事業の経営環境は、従来の新事業分野における荷主の物流需要の停滞、新規参入による同業他社との競争や、排気ガス規則の強化等、経営を持続していく事が困難な状況になってきているトラック運送事業にとって事業を継続させていくために、経営革新を行い、新たな事業分野を開拓していく必要に迫られています。そこで今回は、トラック運送事業の経営革新の内容を見る事にします。
2）トラック運送事業の経営革新の内容
トラック運送事業の分野は、①荷主（顧客）　②トラック輸送サービス（商品）　③トラック運送機関　④荷主に対する営業活動（販売システム）　⑤自車を中心とする運行システム（生産システム）　等からなります。これらの事業活動について、新たな経営ビジョン、事業コンセプト、行動プランニング等の変革を推進し、経営革新を実践しなければなりませんが、その内容は以下のようなものです。
	イ．新たな物流サービスの開発ロ．新物流サービスを創造するための新技術の開発ハ．新たな荷主（顧客）の開拓ニ．販売システムの開発ホ．新たな物流サービスの内部システム、調査システムの導入
以上のような経営革新活動を行っていかなければなりません。
3）新サービス、事業開発の５つのポイント
新たに、サービスや事業開発を実践する場合のポイントは以下の通りです。 ①荷主との双方交流　新事業の開発の契機は、荷主との交流を通じて、荷主の困っていること、必要としていることを把握する事です。この双方交流に基づく信頼関係協力関係の形成が新サービス開発の鍵となります。 ②推進の中心となる人材　新たなサービスや事業を生み出すためには、問題解決能力をもった具体的な経験、人脈といったリーダーシップを発揮しうる人物が必要です。 ③新技術の開発、導入活動　従来の経営や物流技術のなかで、何を生かす事ができるか、どんな、新技術導入の開発が必要かなど、明確に判断できる能力が求められます。 ④事業開発と企業群の編成　企業群は、価値企業の物流サービスの規模や地域の克服だけでなく、荷主、物流サービス、物流技術の開発を行う上で欠く事ができないものです。目的で共存できる企業とは積極的に連携しましょう。 ⑤荷主に対する提案営業の展開　荷主の事前の期待に応える業務が遂行できる経営、人そして業務の質の充実から荷主の流通、生産、調査活動に貢献出来る輸送、物流活動の開発、提案こそ、これからの営業活動の中心となります。