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31:2004/8

 

<我社の強みに磨きをかけましょう>

T.はじめに
 消費の成熟期を迎え、お客様が商品や製品、サービスを厳しく選別する時代になってきています。企業においては、「自社だけの商品」とか「自社ならではのサービス」といった強みが必要とされています。特に、規制緩和と情報化が進展し、コストダウン競争が展開される厳しい経済状況下では、自社の「強み」をきちんと把握し、そこに限られた経営資源を集中的に投下していくことこそ、中小企業の生き残る道ではないでしょうか?
 
U.我社の強みとは何か
 自社の長期的な発展に本当に貢献するかどうかで、強みを判断しなければなりません。強み弱みを把握するための分析手法としては、成功要因(K.F.S)分析とか、環境要因(SWOT)分析とかありますが、視点のポイントは以下の3つです。
  1. 自社の強みと思う商品、サービスがお客様の利益に合致し、認知されるに値するだけのものを持っているかどうか?

 

  1. その強みは、競合他社に比べて本当に優れているのかどうか。差別化要因となりうるかどうか?

 

  1. その強みは、まったく新しい分析にも応用することが出来るかどうか?
     

 

以上の3点を切り口に、見きわめてみましょう。

V.小さな強みを本当の強みにするには
 強みだと言えている事項を本当の強みにするには、以下のような項目に留意して見て下さい。
  1. 具体的に掘る下げる
     たとえば他社に比べて品質が良いというのは、具体的にどのような品質、性質が良いのか?他社に比べてどの程度良いのかというように、小さな強みについて特徴が明確になるまで具体的に掘り下げる事です。掘り下げできないものは、強みとは言えません。

 

  1. 市場を絞り込む
     競合する商品、製品あるいは競合他社がなくなるまで絞り込んで見ます。そして例えば、「地域では自社だけである」といった事でもよく、このレベルまで絞り込む必要があります。

 

  1. 本当の強みに磨き上げる
     例えば、自社の価格が、他社より安いのであれば「なぜ自社は安く販売できるのか」を分析し、さらに低価格で仕入れられる方法を開発するといった事が重要になってきます。
     

 

  1. お客様から見てどうかを検討する
     自社では、強みだと思っていても、お客様から見れば当たり前だとか、お客様の関心事ではないといった事があります。例えば、性能が非常に良いと思っていても、お客様は性能より価格を重視している場合があります。従ってこういったミスマッチがないように、お客様の目で見直す必要があります。

 

  1. 自社の強みを自社を取り巻く環境と組み合わせて見る
     自社の強みがビジネスチャンスになる環境要因は何なのか?逆に自社の強みがビジネスに悪影響を及ぼす環境条件は何なのか?十二分に整理して見る必要があります。即ち、自社の強みは、弱みと裏腹の関係にある事を自覚すべきです。

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