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01:2001/02


人材不足に対する経営のあり方

(1)人材不足に対する発想の転換

 「人は形を求め形は人の心を変える」。これは、ある仏壇店の広告である。人は、仏壇がなければ、手を合わせる事はしないが、仏壇があれば自然と手を合わせるようになる。即ち、形式を整えれば、心は従いてくるものである。つまり、人材不足も受け止める側の受け皿がしっかりできていないと解決しないという事。

<発想の転換の例>

1.1月15日 成人の日の青年の主張コンクールの中で

 なぜ信号機は青、黄、赤で なければいけないのか・・・・・色弱の兄が運転免許

 を取れないと兄思いの妹が○△×だったら助かる人がいっぱいいるのに・・・・・

2.2月14日のバレンタインデーの日に上司、同僚にチョコレートを渡し忘れたOL

 がいるだろうからと言って2月15日に“遅れてごめんね”のシールを貼って売り

 出した店は2月14日以上の売上があった。

3.川田という割烹旅館はお客さんにまず足を拭くお絞りを出す。そして代りの靴下

 を出して、履いていた靴下をいれる袋を出してくれる。

4.年賀状1枚で自分をアピールできる。単なる挨拶状としない。
 印刷屋に任せるのでなく毎年毎年内容を変えて印象に残るものとし、一年に一 度の便りを楽しみにしてもらうようにする。

5.教育ということは成功体験の積み重ねである
 指導したのになぜできないのかというより、どうすればできるかを本人にいわせ る、書かせることによりできるようになる。

(2)人材不足を乗り切る経営対策

1)人が集まる魅力ある企業づくり

 @イメージアップを図る(CIの導入)
   アカウンティング・インフォメーションの高品質化、知識技能の高度化と一流

   のサービスをを通して、社会に役立つ企業になる。

 

 A話題性のある企業になる
   イ、QCサークルを中心とした小集団活動
   ロ、異業種交流による新分野開拓
   ハ、スポーツや地域活動等への参加

 

 B休暇が取れる企業
   イ、生産性が高くて稼働日数が少なくてもやっていける仕組みの構築
   ロ、就業条件(労働時間、給与水準、福利厚生)の改善

 

 C特色と発展の方向性がわかる企業
   イ、やりがいのある仕事の提供
   ロ、発展の方向性が見える夢のある企業作り

 

 Dまず社長自身が自己革新を手がける
   イ、固定観念をを捨てる
   ロ、事業に惚れ込む
   ハ、これだと思う事を即行する

   ニ、思いやりを行動に現す

2)人材が育つ活力ある組織運営

 @情報の共有(ガラス張り経営)による問題意識の醸成と達成目標の明示
 A思い切り任せて利益責任を問う
 B公平で納得のいく評価をする

3)省力化経営を心掛ける
 @IT化の推進
 Aパート、アルバイト、中高年層を活用するための業務のマニュアル化
 B合理化、省力化で同業他社との差別化を図る


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