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20:2003/11 |
<中小企業の人財定着戦略について>
(1)人財と定着戦略とは |
「企業は人なり」と言われています。中小企業にとって有用な人(人財)を確保し、定着してくれるか否かは、中小企業の繁栄を左右する重要な要因です。即ち、企業にとって財産のように価値の高い人を、企業に留まらせるための積極的な対策を「定着戦略」と言います。 |
(2)定着と人財の獲得 |
人材が必ずしも人財になるとは限りません。しかし、人材がなくては、人財をつくる事はできません。優秀な素質を持っており、有能な知識や技術を修得している社員を確保することは、人財定着戦略の前提であり、獲得した人財をある程度の時間をかけて、社員教育していく事は、人財定着の要件です。 |
(3)理想的な定着戦略の要点 |
理想的には、会社にとって本当に必要な人が定着してくれる事が大前提ですが、社員が定着するかどうかの要因は、人によってさまざまですが、以下の要因が定着の決め手として考えられます。 |
1)現在の満足感を満たす |
まず今を満足させられないようでは、勤務は続きません。現在の満足感を左右する要因は数多くありますが、主なものを挙げれば、 @賃金水準 A職務内容 B仕事環境 C人間関係 D人事評価制度等です。 これらの要因を加味しながら、満足感を充足する方向で取り組むことになります。 |
2)将来の満足感を満たす |
人は現在が満足であっても、将来の見通しが悪いと勤務を継続しません。自分の生活に不安を感じるからです。将来の見通しについては、企業に将来性と自分の将来性が考えられます。 @企業の将来性 企業の将来性が自分にとって有意義であるかどうかという事です。企業の将来性については、企業の安定性、業界の位置づけ、社会的評価、経営陣の姿勢、組織体制等が考えられます。 A自分の将来性 企業に将来性があっても自分の将来性がない場合は定着しません。自分や自分の家族にとって、将来の見通しの良い事が自分の将来性に直結します。要因としては、雇用の保証、給与水準、職務内容、教育制度、昇進基準等があります。 |
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