b-post > 今月のコラム > 遅い目覚め |
無趣味な私がパチンコに目覚めました。 一人でお店に入るのさえ怖かった私が、今ではいつも行く店だけは一人で行けるようになりました。(他の店は知人がいなければ入れません。) いつもの店では顔なじみも出来ました。何年も前からの知り合いのように話しをしますが名前も住所も職業も知りません。(不思議な空間です) 初めて会った人も隣に座ればあたかも前からの友達のように話し、前日や今日の状況を説明してくれます。また、顔を見たとたんに今日は玉が出ないと文句をいうオバサンもいます。(私のせいじゃないのに……) 自分の横に座れと勧めてくれるオジサン(私に気があるのかな?)。毎日朝10時から夜まで居るというすごい体力のあるオバアチャン、そのオバアチャンにガミガミいわれているオジイチャン。出玉を何箱も積んでタバコを吹かしながらはじいている女の子を仕方なくただ待っている男の子。女の強さをしみじみ感じます。(男の弱さと言うのですか?) 最近になって親子・恋人・夫婦同士が多いのに気づきました。 その中で良く来る老夫婦のオバアチャンを見るたびに亡くなった祖母を思い出します。 小柄で丸いメガネをかけた面差し、しゃきっとした身のこなしがとても良く似ています。 祖母は、晩年目が不自由になりましたが、亡くなる前入院したくらいでとても元気で94歳まで長生きしました。 その入院中の事、さびしくないようにといつも子供・孫・甥・姪の誰彼かが来て話し相手をしていましたが、ある夜だんだん口数が少なくなってきたので心配していると母が皆に部屋を出るように言いました。オシッコをしたくなったのですが、息子や甥など男性がいたのでガマンしていたようです。 周囲は年寄りで病人としか見ていませんでしたが、何歳になっても、病人になっても女性だという恥じらいと、人前ではという気骨を見せられ、祖母をいとおしく感じたことがありました。 その祖母の娘である私の母は現在86歳です。腰は90度近く曲がり、耳は両方補聴器をつけていますが、とても元気で「まだ86歳」「自分の母の亡くなった94歳まではまだまだ」と前向きな気持ちで一人暮らしをしています。私の方が早く……???です。 話しを元に戻しましょうか。 ところで私の戦績ですが、知っている人は知っており、知らない人は知らない。 同僚からは『隠れたプロ』?といわれていますが、私の乏しい経験で言わせて頂けばまず儲かっている人はいないのではと思いますよ。 コンピュータと真正面から喧嘩しても勝ち目はないのじゃないかな。 だから目覚めないほうが良かったのかな? でも人に迷惑はかけてないし、いいよね。 |
マリンちゃん |
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