打倒Kクラブ

今回のコラムは、ある日のバレーの試合についてお話します。
なかなか倒せない宿敵Kクラブと戦った試合です。
コレを書いてみて、大人になっても子どもの頃と変わらないなぁっと改めて思ってしまいました。みなさんもこんなことってなかったですか？

Kクラブに負けてから３ヶ月、宿敵Kクラブを倒すために週に２回、あつーい日も練習に励んできた。
とうとう明日は待ちに待ったバレーボールの試合。
気合が十分すぎて、眠れない。
この気合が、大事な睡眠時間を少しずつ削っていく。
どうしよう。気持ちが焦れば焦るほど眠れなくなっていく。
気がつけばもう３時を過ぎている。布団に入って３時間になるのか。
みんなはもう寝ているのかな・・・？

「♪～♪～♪～♪～♪～」携帯電話のアラームが遠くのほうで鳴っている。
もう朝か。
寝不足で、昨日の気合もどこへやら。
ボーっとしながら会場入り。
宿敵Kクラブとは決勝で対戦することになった。
参加チーム数はわずか６チーム。
私たちのチームは宿敵Kクラブを倒すために、わずかな部費から５，０００円もの大金をはたいてこの試合に出場した。
決勝は３試合目。
大きな声では言えないが、最初の２試合は決勝へ向けてのウォームアップ。

とうとう待ちに待った決勝戦。
私の気合も、みんなの気合も十二分。
「ピーッ」「お願いします」試合開始！
あら？　あら？　あらあら？
何だこの静かさは？何だこの試合は？
１セット目は最悪
まさに、お釈迦様の手のひらで遊ばれているみたい。
そう、気合が入りすぎて空回りをしてしまったのです。
どうにかしないと・・・。

気合を入れなおして、２セット目。
すごい。なんてバレーって楽しんだ。
うれしかった。勝利の光が一瞬かすかに見えた。

このままの調子で、３セット目。
強気！　根性！　集中！　慎重！
いろんな言葉が飛び交いながら、みんなで励まし合いながら、褒め合いながら頑張ったー！
「ピッピー」試合終了。

無常にも、打倒Kクラブの目標は次回への持ち越し・・・。
１９対２１。
悔しかった。でも、楽しかったー！

バレーやっててよかったーって改めて思った。
今度こそ、Kクラブを倒してやる！！

ヘンリー