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続 四十の手習い、足習い


一年前、ママさん“バトミントン”の奥さま方に11vs0で大敗し、腹を抱えて大笑いされて、「何としても1勝したい!」 「笑われるばかりはもう嫌だ!」と一念発起し、基本が大事と鹿屋フィットネスクラブのバトミントン講座に入ったお話をしました。
そこで、“最初はすぐにへたばりながらも練習を続け、専門書を買ってきて、サーブやローテーションやフォーメーション等を研究したりして、やっと半年後にたまに勝てる様になった。”
 “対外試合にも出場するようになり、男子高校生と対戦したり夫婦ペアの大会に出ているが、最低クラスの初級者D級をなかなか脱しきれないでいる。”
ところまでを伝えてありましたので、今回はその後どうなったかをお伝えします
 
 今年に入ってから、1月と3月に一般男子の最低クラスに出場するも、決勝トーナメントまでは進出するが、大きな壁を乗り越えられないでいました。
 少し相手が強く、スピードがあるとついて行けなくなります。また、決勝トーナメントのように一日何試合もするとスタミナを消耗し、大事な試合で良い動きができなくなり、一番大事な勝利への執着心まで薄れてしまいます。
「おかしいなあ?勝つレベルに達しているはずだが!」、「しかたないか若い時と違い体力も衰えているのだから!」と複雑な思いでいると、思いもかけず、それまでの“甘さを認識させられ”次へのステップへの足がかりになる機会に恵まれました。 
 
 それは、ある会社の社長(顧客先の忘年会で知り合った)の紹介で、中・上級者が集まるクラブを紹介してもらったのです。最初は、「自分たちのような初級者では練習の足を引っ張るのでは」と躊躇していたのですが、その社長が「少しでも多く上級者と対戦し、スピード・パワー・テクニックに慣れないと勝てないよ」また、「そこでの練習方法を学び様々なタイプの相手と試合経験を積むことが上達の早道だ」と話されたので思い切って練習に参加するようにしました。

 そこでは、練習も当然しますが、試合中心に何試合もこなします。試合自体もそれまで11点マッチでやっていたのが15点マッチでやっており、当然、練習が終われば“ヘトヘト”になっていました。特に上級者と対戦した時は驚きの連続でした。ある時は、スピードで圧倒され、ある時は、テクニック(フェイント)に翻弄され、コース取りや攻め方にも本当に驚きました。と言うより、力の無さを痛感しました。その時を思い出すと“恥ずかしいくらい大変無様だったろう”と思います。
上級者の中には、嫌な顔ひとつせずに付き合ってくれる人、それどころか色々とアドバイスしてくれる人、また、まったく口をきかない人、明らかに?嫌な顔をする人 等 様々な人達がいました。いずれにせよ、異なる色々なタイプと試合ができたこと、スピードに慣れさせてくれたことや力不足を嫌と言うほど認識させてくれたこと、そして、一日何試合もハードな試合を経験させてくれたりで、レベルアップに大いに役立ったことは言うまでもありません。その他にも、ビデオや本で基本編や応用編を勉強したり、引続き鹿屋フィットネスクラブ(初級クラブ)にも参加し練習を続けました。
 

 そして、今年の6月、“その時”がやってきました。鹿屋市の大会にいつものようにD級にエントリーし、大会直前まで練習をこなし、自信を持ってその時を迎えました。
大会当日、そんなに緊張感は無く、朝早めに会場に着き、入念にアップをしながら決勝トーナメントに備えての作戦を考えました。まず、予選の相手を考えて(本部や知り合いより対戦相手の情報を収集しておいた)体力を消耗しないような試合運びをすること。また、決勝トーナメントに進んで来そうな相手の試合は見ておくこと。少しでも弱い方を徹底的に攻めることなど!

 結果は、予選リーグ2試合を圧倒的な強さで勝抜き、決勝トーナメント1回戦(準々決勝)も難なくクリアー。そして、準決勝の対戦相手は、なんと今年通い始めたクラブ
で一緒に練習したことがある人(実力・キャリアともひとつ上のC級)のペアでした。
ここが事実上の決勝戦と覚悟を決め、知らないパートナーの方を徹底的に攻める作戦で試合に臨みました。ところが、試合開始早々、そのパートナーは、明らかにレベルが上で歯が立たないと思い知らされました。「まずい、つっ強い!」あっという間に得点を重ねられ、5対1、しかし、冷静に狙いを変更し、徹底的に知り合いを攻めました。
試合中盤は追い上げ、一進一退の攻防が続きました。途中で心臓が飛び出るほど息が上がりましたが、ここも冷静にタイムを取り、タオルで汗を拭き、深呼吸してコートに戻りました。そして後半、徹底的に狙い攻めたてた人がミスを連発するようになり、念願のリード!  しかし、かなり体力が付いてきているはずでしたが、予想以上の激しい攻防に再度息が上がってきました。
「やばい!」と思っていると、何と、ラッキーなことに相手から審判へのクレームか質問か解りませんでしたが、タイムがかかりました。ここで、一息つくことができた私は、試合再開後、実力以上の読みと試合運びで、最後相手を突き放して勝つことができました。後半のジャンピングプッシュやスマッシュの感覚は今でも残っています。
その後の決勝戦は、けっこう余裕で勝つことができ、晴れて優勝とC級昇格を果たしました。

秋になって、C級の大会に出場し予選で大敗しましたので、現在、さらなるレベルアップを余儀なくされています。
しかし、レベルアップを目指せば目指すほど精度の高さを要求されますし、その精度の高さは、基本の習熟度に比例します。
40歳を過ぎてから基本を習っても“悲しいかな”なかなか体が覚えこんでくれませんし、せっかく練習したことが試合になるとどこかへ飛んでいってしまうことが良くあります。しかも、基本練習が最もキツイ(特にフットワーク)ので、ついついなおざりになりがちですが、諦めないで基本練習を継続して行こうと思っています。

 今年の体力測定で体脂肪率がかなり落ち、健康診断では中性脂肪が激減していました。
このまま練習を続けていけば、体重もさらに減っていくと思いますし、何よりも試合でのスピードやスタミナのアップにつながるので、当分の間、バトミントンをやめられそうにありません。
次は、ぜひ、C級での優勝を紹介できればと思っています!!!

 

byガボ



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