あるとき森が燃えていました


森の生きものたちは
われ先にと逃げていきました


でも、クリキンディという名のハチドリだけは
行ったり来たり
口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは
火の上に落としていきます


動物たちがそれを見て
「そんなことをしていったい何になるんだ」
といって笑います


クリキンディはこう答えました
「私は私にできることをしているの」

※「私にできること　地球の冷しかた」

朝っぱらから。
泣きました。


地球環境の事を考えるお話ではありますが
聞く人によって、受け止め方は様々です。
物語を聞いて、泣いてしまった僕は

クリキンディの行動に

「感動」

したわけではなく


「私は私にできることをしているの」

その言葉に、
ココロが貫かれた痛みで、泣いてしまったのです。

クリキンディが、
とても誇らしげにその言葉を口にしたように思えた今の僕は、
自分がその言葉を言えるようなコトができていなくて。

自分ができることができていない･･･というか、面倒でしていない。
どうも物事にイマイチ力が注げない。

なんだか、
自分でもいただけない状態だなーと自覚をしていたトコロに。

その言葉。


僕にできることしかできないのだから。
また、いつも通り、めいっぱいやってみよう。

そう思った今日この頃。

by 秋澄綜夜