変わる人を変えたくない
こんな経験ありませんか?
仕事はデスクワーク。普段から運動不足を感じていながらも、忙しさを理由になかなか運動らしい運動をしていない。
食生活も偏り気味のため、健康面がとても気になります。
このままでは体を壊してしまうと思い、健康のために“毎朝ジョギングを行う”と目標を立てます。
1日目
やる気がみなぎる初日は、朝もしっかり早く起きてジョギングをします。
普段は動かすことのない筋肉を動かすことで体にやや違和感を受けながらも、めったに見ることのない朝日を見たことで感じる心地よい爽快感と、一日を気持ちよく始められたという充実感でいっぱいです。
また、自分の立てた目標を達成したという達成感を感じながら、これからも毎朝続けようと改めて決意します。
2日目
前日よりはやる気が多少小さくなったものの、決めたことだからと自分を奮い立たせて何とか達成します。
3日目
一体昨日までのやる気はどこへ行ったのか?やはり、自分には向いてないと決め付けて挫折。
目標の2文字はどこかへ消えてなくなり、この間までの自分に戻ってしまう・・・
ジョギングではなくても、節約、早起き、勉強など目標を立てても続かない。その原因は何なのでしょうか?一見すると意志が弱いだけと思われますが、これには“身についた習慣”という問題があるそうです。
今の自分に身についてない習慣を行おうとすれば、自己防衛の一種として体が拒絶して止めさせようとするわけです。
ポイントなのはこの習慣はいい習慣でも、悪い習慣でもとにかく今の自分を変えようとする動きを止めようとする力が働いてしまうことです。ですから、ジョギングという良い習慣を行おうと思っても、これからジョギングをしようとする人には、非常に難しい問題になるわけです。
他にも、節約生活が身についた人は節約が続けられるし、浪費癖のある人はいつまでたっても浪費を続けてしまう。これも習慣という問題のようです。
では、人は今より変わらないのか?となりますが、そんなことはありません。
要するに“習慣化するまで”続ければいいのです。習慣化するまでは、どんな小さな目標だって苦しいのです。でもそれを理解して、石にしがみつく思いで習慣化するまで続ければ、後は体が止めようとはしませんので、続けることが苦ではなくなります。
「自分は意志が弱い」と諦める前に、習慣が身につくまでの短い期間を頑張りましょう。自分たちの体は、自分自身の防衛のために“変わる自分を変えない”としているだけです。だから変われる人はまずは、自分を小さく変えられる人なのですから。
by エイシュン |