b-post > 今月のコラム> 大河ドラマ |
今年の大河ドラマは、そう皆さんご存知の「篤姫」です。戦闘シーンの無い大河ドラマなのに高視聴率を維持しているそうで、これからクライマックスも近づき、終盤に向けてまだまだ楽しめそうです。私もビデオをとったりして
、初回から欠かさず見ています。 天璋院篤姫は、“宮崎あおい”が好演していて、毎回楽しませてくれていますね。しかし、一年前まで、この幕末の偉人の一人である「篤姫」をどのくらいの人が知っていたでしょうか。恐らく、鹿児島県民にさえ、知名度はかなり低かったのではないでしょうか? 私は、日本の歴史には“少々うるさいと”と自負していましたが、正直、聞いたことも無く、恥ずかしい限りです。 そしてもう一人、同じ鹿児島出身であり、ひょっとしたら明治維新No.1の立役者かもしれない 、そして、あの坂本龍馬が大政奉還前の新政府の人事構想で推薦した五人の中で、いの一番に推挙した人物、・・・。“瑛太”扮する肝付尚五郎こと薩摩藩家老「小松帯刀(たてわき)清廉」をご存知でした? この小松帯刀の支援があり始めて、一介の浪人であった坂本龍馬や下級武士に過ぎなかった西郷隆盛・大久保利通が幕末にあれだけ活躍できたと言われており、薩長土肥の幕末の偉人はもちろん、幕閣や外国公使、公家や天皇までがその人となりや功績を認めていたとは・・・。大隈重信は「容貌、風采とも立派で、気品があり、薩摩人には珍しい雄弁家で、寛仁大度の人だった」と語っていたそうです 。 昭和以降、坂本龍馬や西郷隆盛は、映画やドラマあるいは本で目にすることが多いですね。また、教科書にも出てきますし、西郷隆盛については、語録や直筆の手紙とか良く紹介されてきました 。鹿児島では、偉業を称えるイベントもしてきました。 それに比べて小松帯刀は、ほとんど本やTVドラマや映画で見ることはありませんでした。 地元では「小松家の名君」、「幻の宰相」と言われ、政治・経済・軍事・外交の全てに尽力し、領民や若者の意見を分け隔てなく聞き、百姓にも気を配ったとされるこの“スーパーヒーロー”がなぜ?!ひょっとして、糖尿病・痛風が原因で、大阪にて36歳の若さで病死し、新政府の要職(参与に就任したがすぐ辞職)に就かったから?それとも他の有名偉人と違って、非業の最後を遂げなかったから? しかし、「小松帯刀」の多大な功績に対して、後に明治新政府が孫に伯爵を叙しており、昭和天皇は鹿児島行幸した際に、天皇の勅旨を遣わして、「小松帯刀」の菩提に祭祀料を下賜されているとのことで、その功績は鹿児島県民より皇族の方が良く知っていた?! まだまだ、世の中にあまり知られていない歴史に埋もれた人物がたくさんいるようで、このような人をまた題材にして欲しいものです。これからの大河ドラマに期待したいと思います。 |
|
Copyright (C) 2008 b-post.com. All Rights Reserved. |