精神障害者やその家族を支援しようと十一年五月に発足したのが、東串良町精神障害者福祉促進の会・ルピナス会（小蓬原千津留会長）で、作業生らは空き缶や空き瓶のリサイクルに取り組んできたが昨年末から「玄米もち」の製造販売を行っている。
　これまで同福祉作業所では、九人の作業生らは空き缶を洗浄しアルミやスチールに選別したり、空き瓶のリサイクルが主な作業だったが、今では玄米もちの製造販売にも着手、人気を得ている。
　小蓬原会長は「三年前玄米発芽釜に出会い、玄米を食べるようになった。釜の製造会社が玄米もちを造っており、贈られてきたのでそれを食べたところ、美味しかった。これを自分たちで造り、作業所の仕事にならないかと思案した結果、昨年十二月に販売用のもち製造を開始し、作業所近くの住民に食べてもらったら好評で、商売になると確信した」と玄米もち製造販売を思い立った経緯を話した。
　玄米もちは、玄米を発芽させてもちをつく。一個百円で一袋十個入り千円。もちは普通の玄米もちとよもぎを入れた時季物の二種類。もちは同作業所の他、各イベント会場でも販売する。

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