東串良町制施工七十周年記念「豊かな海づくり」事業放流祭が十八日、主催者や来賓、児童ら約百三十人が出席し、東串良漁業協同組合水揚げ場と柏原海岸で、式典やマダイ、ヒラメの稚魚放流が行われた。鹿児島県・東串良漁業協同組合共催。県の第十五回放流祭を兼ねるもの。
　主催者を代表して松田利三次町長が「つくり・育てる漁業の推進と海の環境保全の大切さを広くアピールするため、毎年開催されています。漁業の振興は国民生活の向上に、また、漁村をはじめとする地域の振興に大きく貢献するもの」。来賓として、徳重勝治県林務水産部長、楠田勇二東串良漁業協同組合代表組合長、瀬戸山光喜町議会議長らが、また、水産団体から上田喜八郎県漁業 協同組合連合会副会長が、児童を代表して柏原小学校の大保貴寛君があいさつした。
　鹿屋農林水産事務所の和田和彦係長から放流の意図などの説明を受けた後、来賓らが船上から、納九十人の児童らは海岸から（財）県栽培漁業協会から提供を受けたマダイやヒラメの稚魚約二万三千五百匹を放流した。
　放流に参加した池之原小六年生の重久絢さんは「初めての放流で、たくさんの魚を自分で放流できて嬉しかった」。柏原小六年生の薬丸公大君は「とっても素晴らしいです。人間と魚の交流はいいです」と感想を話していた。

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