b-post > 地域情報「五葉松の巨木よみがえれ −権現山山頂にヤクタネゴヨウ」

2003/4/3


五葉松の巨木よみがえれ
権現山山頂にヤクタネゴヨウ

 

五葉松の巨木を再び―。串良町と高山町にまたがる権現山山頂(標高約320メートル)の五葉松の巨木跡地付近に30日、地元の住民らが五葉松の苗木を植え、未来まで守り続けていくことを誓った。
植樹の中心となったのは、東串良町の住民15人でつくる「権現山に五葉松を植える会」(坪山友義会長)。会の呼び掛け人である同町出身で横浜市在住の高崎正さん(72)によると、権現山山頂付近には、かつて樹齢1,000年もあると言われる五葉松の巨木があった。小学校4,5年生の遠足で決まって巨木を見に行き、11人の子供が両手を広げて取り囲める程の太さがあったが、31年前の落雷で枯れてしまった。
高崎さんが、当時の小学生の平均身長などをもとに計算したところ、幹の直径は4メートル以上にもなったという。
昨年2月、当時の五葉松をよく知る有志で植える会を結成。東串良、高山両町長らの支援もあり町広報誌などを通じて寄付を募ったところ、海外や全国に散らばる地元出身者や町民ら約630人から約250万円が集まった。知人らを介して、当時の五葉松と同じ種類で、現在では手に入れるのが困難な屋久島、種子島が原産の五葉松の亜種「ヤクタネゴヨウ」を入手。
植樹祭には、高山町立波野小と東串良町柏原小の新入学児童や植える会、両町の町長、議長、職員ら約40人が参加し、石油備蓄基地の浮かぶ真っ青な志布志湾と台地を見下ろす山頂に、五葉松の苗木が植えられたことを喜んだ。
坪山会長は、「大勢の人々の絶大な協力に応えるためにも100年、1,000年後まで残してゆこう」と呼びかけた。
植える会は「育てる会」に名称を変更し保護活動を実施し、5月には、寄贈者の名前を刻んだ記念碑を設置する。
 

[南九州新聞 2003年3月31日]

 

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提供:南九州新聞社  HOME