「食の創造拠点かごしま」を目指すための核事業として、九州農政局が進めている国営かんがい排水事業・曽於南部地区の十五年度完了・輝北ダムの完成が目の前に迫っている。大隅耕地事務所では、その関連して県営畑地帯総合整備事業（担い手育成型）曽於南部、第二曽於南部、第三曽於南部、第四曽於南部、第五曽於南部地区に着手しているが今年度は合計で四十四件の発注を計画している。総事業費に約三百四十億円を見込み全体の完成は、二十六年度を予定している。
　各地区の概要で曽於南部地区は、有明町と大崎町の受益面積一、一一九�fが対象。十年度に着手し二十四年度完了を目指す。事業概要は、パイプラインφ七五〜三五〇×一五万八、四四五�b、ファームポンド六ヵ所、加圧機場六ヵ所、農道工九、七八〇�b×四・〇〜五・〇�b。総事業費は約八十九億円で十三年度末の進捗率は一五・〇�l、今年度は、法面保護工一件、畑かん施設工九件、農道改良二件の十二件を予定。
　第二曽於南部地区は、輝北町の受益面積が二八八�f。十一年度に着手し二十五年度までで十三年度末までの進捗率は一一・九�l。事業概要は、パイプラインφ七五〜五〇〇×七万二、七三〇�b。農道工一万四、〇一〇�b×四・〇〜五・〇�bで総事業費約三十五億円。二件（畑かん施設工）を計画している。
　有明町と大崎町の受益面積八五四�fが対象の第三曽於南部地区は十一年度から二十五年度までが事業対象期間。十三年度末までの進捗率は六・三�lで総事業費は約七十八億円を見込んでいる。事業概要は、パイプラインφ七五〜五〇〇×一七万八、〇四〇�b、ファームポンド一ヵ所、加圧機場一ヵ所、農道工一万、六七〇�b×四・〇〜五・〇�bとなっていて、十四年度が畑かん施設工十三件、排水路工三件の計十六件を予定。
　十二年度に着手した第四曽於南部地区は、二十六年度完了を目指す。総事業費は約九十三億円で咋年度末の進捗率は二・四�l。受益面積は一、二六七�f（有明町・大崎町）で事業概要は、パイプラインφ七五〜三〇〇×一七万〇、二八〇�b、農道工四万四、〇一〇�b×四・〇〜五・〇�bとなっていて、今年度は、畑かん施設工や農道改良、橋梁下部工など十三件を見込んでいる。
　昨年度から着工した第五曽於南部地区は、二十五年度完了を目指す。受益面積は五七七�f（輝北町・大崎町）で事業概要は、パイプラインφ七五〜四〇〇×八万八、二四〇�b、農道工一万七、〇八五�b×四・〇〜五・〇�b。総事業費は約四十三億円。十三年度末の進捗率一・七�lとなっている。今年度は農道改良を一件計画している。