垂水市は地域医療の中核となっている垂水中央病院の増改築を計画している。実施設計は、既に九月末の期限で日本設計に委託している。その後、設備分離で十月頃にも発注、議会承認を得て着工、十六年度中のオープンを目指す。躯体の総事業費は九億八千九百七十七万円を見込んでいる。
　事業の目的は、医療法の改正に伴い一人当たりの病床面積の拡大や高度化する医療現場、高齢化等に伴う患者増加などに対応するため増改築を計画。医療センター垂水中央病院は、昭和六十二年に竣工し現在、百二十六床のベッドを有する。
　計画によると現病院の建物規模は、ＲＣ造四階建延べ五、四三七・七六平方�bとなっている。増改築は、現病院の敷地内に機能的に隣接する形で整備する。増築面積はＲＣ造四階建延べ三、〇三四・一八平方�b。合計でＲＣ造四階建延べ八、四七一・九四平方�bとなる。
　それに伴い今年度は、現施設の機能拡充を目指しＭＲＩ診断装置一式や心エコー装置・超音波画像診断装置の購入（備品購入費二億千五百二十万円）、手術室空調機器取替（工事請負費三百万円）も計画している。
　また、同増改築事業は三ヵ年事業で建設する。総事業費は九億八千九百七十七万円。年度別の内訳は、十四年度が三億四百九十三万千円で十五年度は五億六千九百八十六万二千円、最終年度の十六年度が一億千四百九十七万七千円となっている。
　今後のスケジュールは、昨年度に基本設計を担当した日本設計に九月末の期限で実施設計を委託していることや病院側の準備体制を見極め十月頃にも設備分離で発注。その後、召集を予定している臨時市議会で契約議案を審査し議決後、着工する運びとなっている。

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