洋服やパジャマなどのかぶり式の上衣の着替え

ズボンの着替え

浴衣などの着物、前開き式の上衣の着替え(寝たきりの場合)

浴衣などの着物、前開き式の上衣の着替え(片麻痺のある場合)

洋服やパジャマなどのかぶり式の上衣の着替え

■道具

 着替える衣服

 タオルケット

 スクリーン

■ポイント

 1.座位が取れるときは、できるだけ安定した座位で行うようにします。

 2.襟ぐりを充分広げます。

 3.身ごろが上下しにくい場合は、適宜、体位を変換しながら行いましょう。

 4.身体の下になる部分にシワやタルミがないように注意して着替えます。

 5.片麻痺や骨折等の障害がある場合は、健側から脱がせ、患側から

  着せます。(脱健着患)

 6.腕が上がらない、肘が曲げられない場合は、先に頭部から脱がせ、

  着せるときは、袖を通してから頭部を着せるようにします。

 準    備 

 1.着替えることを本人に伝え、了解を得てから、着替える衣類を確認します。

 2.排泄の有無を確認します。

 3.室温を22〜24℃に調節し、カーテンやスクリーンでプライバシーを保護します。

 4.また、タオルケットの下で行い、できるだけ露出部分を少なくしましょう。

 5.寒い時期には、着替える衣類と介助者の手を温めておいて下さい。

 

 脱がす 

 1.ボタンがあればはずし、首回りを緩めて、身ごろを脇の下までたぐりあげます。

 2.次いで袖を片方ずつ脱がせますが、片麻痺等の場合は健側の袖から脱がせます。

 3.襟ぐりを伸ばして広げ、顔面の側から頭部を脱がせます。

 

 着せる 

 1.上衣を裾からたぐって襟ぐりを広げ、顔にひっかからないように注意しながら頭を通します。

 2.次いで袖をたくしもって、片方ずつ腕を通して最後に身ごろを下方に引き下げます。片麻痺等の場合は、

  患側の腕から通します。

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ズボンの着替え

■道具

 着替える衣服

 タオルケット

 スクリーン

■ポイント

 1.殿部の着脱で、一度に引き上げ、下げしにくいときは、適宜、体位を

  変換して行います。

 2.自力で腰を上げられる人、膝を曲げられる人は、声をかけて腰を上げ

  たり、膝を曲げるなど本人の協力を得ましょう。

 3.片麻痺や骨折等の障害がある場合は、健側から脱がせ、患側から

  着せます。(脱健着患)

 準    備 

 1.着替えることを本人に伝え、了解を得てから、着替える衣類を確認します。

 2.排泄の有無を確認します。

 3.室温を22〜24℃に調節し、カーテンやスクリーンでプライバシーを保護します。

 4.また、タオルケットの下で行い、できるだけ露出部分を少なくしましょう。

 5.寒い時期には、着替える衣類と介助者の手を温めておいて下さい。

 

 脱がす 

 1.まず介助者側の側臥位から片側をできるだけ引き下げ、次に仰臥位または反対の側臥位になっても

  らい、もう片方を下げ殿部を脱がせます。

 2.足先に向ってズボンをたぐるように脱がせます。このとき、膝が立てられる人には、立ててもらいましょう。

 

 着せる 

 1.ズボンの脚の部分をたくしもって、片足ずつ通し、大腿部まではかせます。

 2.介助者側の側臥位から片側を引き上げ、次に反対の側臥位になってもらい、もう片方を引き上げ殿部を

  はかせます

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浴衣などの着物、前開き式の上衣の着替え(寝たきりの場合)

■道具

 着替える衣服

 タオルケット

 スクリーン

■ポイント

 1.袖を脱がせるときは、肩の部分を先にはずします。

 2.袖を通すときは、袖口をたくしもち、袖口から手を入れて本人と握手する

  ように手先から通し、肩の部分を着せます。

 3.背中の下にシワやタルミが残らないように、腰部、足元で背縫いを中心

  に引きのばし、肩と殿部で横に引き伸ばします。

 4.着物の前合わせは左前にしない。

 5.紐は縦結びとならないように結びましょう。

 準    備 

 1.着替えることを本人に伝え、了解を得てから、着替える衣類を確認します。

 2.排泄の有無を確認します。

 3.室温を22〜24℃に調節し、カーテンやスクリーンでプライバシーを保護します。

 4.また、タオルケットの下で行い、できるだけ露出部分を少なくしましょう。

 5.寒い時期には、着替える衣類と介助者の手を温めておいて下さい。

 6.何枚かの衣類を着せるときは、一つに重ねておきます。

 7.発汗や失禁などで皮膚が汚れていたら拭き取り清潔にします。

 8.着替えの際に合わせて皮膚の観察を行いましょう。

 

 手  順 

 1.できるだけ本人に近づき、介助者側の側臥位から汚れた着物を脱がせ、身体の下に押し入れます。

 2.新しい着物の背縫いと背柱を合わせて半身を着せます。もう片側の半身を身体の下に押し入れます。

  このとき、紐を締め位置に入れます。

 3.仰臥位に戻し、汚れた着物を引出し脱がせ、次いで新しい着物を引出し袖を通して着せます。

 4.着物の前身ごろを合わせ脇線を足元に引き、背中のシワやタルミを伸ばし、襟を整え、紐を結びます。

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浴衣などの着物、前開き式の上衣の着替え(片麻痺のある場合)

■道具

 着替える衣服

 タオルケット

 スクリーン

■ポイント

 1.いったん全部脱がしてしまうことになるので、保温やプライバシーには

  充分配慮して下さい。

 2.介助者は本人の健側から介助し、健側から脱がせ、患側から着せる

  ようにします。

 3.身体や四肢は、関節や大きな筋肉を支えるようにもち、無理に動かさ

  ないようにします。

 4.身体の下に着物を押し入れるとき、肩及び腰部はベットを押すように

  しながらしっかりと押し入れます。

 準    備

 1.着替えることを本人に伝え、了解を得てから、着替える衣類を確認します。

 2.排泄の有無を確認します。

 3.室温を22〜24℃に調節し、カーテンやスクリーンでプライバシーを保護します。

 4.また、タオルケットの下で行い、できるだけ露出部分を少なくしましょう。

 5.寒い時期には、着替える衣類と介助者の手を温めておいて下さい。

 6.何枚かの衣類を着せるときは、一つに重ねておきます。

 7.発汗や失禁などで皮膚が汚れていたら拭き取り清潔にします。

 8.着替えの際に合わせて皮膚の観察を行いましょう。

 

  手  順

 1.できるだけ本人に近づき、健側からら汚れた着物を脱がせ、身体の下に押し入れます。

 2.健側を下にし、背中側から汚れた着物を引出して患側を脱がせます。

 3.側臥位のまま患側に新しい着物の半身を着せ、もう片側の半分は身体の下に押し入れます。このとき紐  を締める位置に入れておきます。

 4.仰臥位に戻し、新しい着物を引出し健側を着せます。

 5.着物の前身ごろを合わせ脇線を足元に引き、背中のシワやタルミを伸ばし、襟を整え、紐を結びます。

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