介助の基本

自分で入浴

介助で入浴

シャワー

   

介助の基本

■道具

  桶  タオル

  バスタオル

  体洗い用具

  石鹸  洗髪剤

  シャンプーハット

  軽石  耳栓

  ヘアブラシ・櫛

■ポイント

1.体調が悪いときは、中止する。

 2.空腹時、食事・飲酒の直後は避ける。

 3.疲労させないため、体を洗う時間を含めて10−15分程度までとする。

 4.浴室・浴槽内の適温の保持、利用者の体温の保持に留意する。

 5.利用者の障害の状態を熟知し、安楽な体位の保持と転落転倒の防止する。

 6.プライバシーに気を配る。

 7.全身を観察し異常の早期発見に努める。

 8.足元からかけ湯をし、皮膚の重なり合う部分(首・耳・関節・指間・陰部等)は特に丁寧

   に洗う。

 9.強くこすらない。石鹸分を十分に洗い流す。

10.シャワーの突然の温度変化に留意する。シャワーヘッドを持っている手の一指を流水

    口に当てながら使用する。

11.利用者が自らできることは、できるように配慮する。

12.入浴後は、大きめのバスタオルで水分を拭き取り、皮膚が乾いた後に着衣する。

13.必要に応じて、保湿クリームをぬり、爪の手入れも行う。

14.水分の補給をする。

15.終了後、浴室・脱衣所の清掃・点検・乾燥する。

16.介助者は背筋を丸くしないようにして動くようにする。

 

 準    備  

1.体調の把握(顔色・気分・体温・血圧など)。

2.入浴の説明(介助あり、なし・寝たまま、座ったまま)。

3.脱衣所・浴室の温度調整(24度前後)。浴槽内の温度の確認(38-40度程度)。

4.排泄をすませておく。

5.保温用具、寝具や着替え。

6.ドライヤー、つめ切り、綿棒。

7.手すりの取り付け

8.湯上り後の水分補給用の飲料水。

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自力で入浴

■道具

 バスボード(浴槽用渡し板)

 吸着板付きいす

 移動用手すり

 そのた基本に準じた用具

■ポイント

 1.家族や介助者のいる時間に入る。

 2.浴室は、中から鍵をかけない。

 3.頻繁に声をかけ、顔を出して様子を見る。

 4.立ち上がりの動作はゆっくり行い、立ちくらみを避ける。

 5.その他、基本に順ずる。

 準    備 

 脱衣所や洗い場にいすを置く。

 バスボードをかける場合、腰掛けてもずれないように確認する。

 滑り止め用マットを浴槽の底に敷く。

 浴槽が深いときは、吸盤付きのいすを沈めておく。

 利用者の障害状況に応じて効果的に手すりを付ける。

 その他、基本に順ずる。

 

 浴槽に入る

 立ってまたぐより、腰掛けてから移動するほうが安全

 浴槽のふちにつかまって腰掛ける。

 健側の足を浴槽に入れる。

 患側の足を健側の手で浴槽に入れる。

 手すりにつかまり、ゆっくり浴槽に入る。

 湯につかるのは、胸から下にして、浴槽の不治を健側でつかんでいると安定を保持しやすい。

 

 浴槽から出る

 急に立ち上がると、立ちくらみをするので注意する。

 手すりをささえにして腰を浮かせ、バスボードに腰掛ける。

 患側の足を外に出してから健側の足を出す。

 

 体を洗う

 安定がよく立ち上がりやすいいすに腰掛けて洗う。

 健側の手は太ももにタオルを乗せて洗う。

 背中などの届かないところは、長い柄のブラシを使う。

 健側の手や足は吸盤付きブラシも洗いやすい。

 手ぬぐいに片方の手が入るように取っ手をつけると便利。

 手ぬぐいを絞るときは、脇や膝にはさんだり、水道の蛇口にかけると絞りやすい。

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介助で入浴

■道具

 バスボード(浴槽用渡し板)

 浴槽の縁と同じ高さのいす

 そのた基本に準じた用具

■ポイント

 1.移動時は、残存機能を利用しながら、しっかり支える。

 2.できるところは本人に洗わせ、荒い残しに注意する。

 3.関節が硬くなっていることが多いので、麻痺側の指間やわきの下など

     細かいところを忘れずに洗う。

 4.その他、基本に順ずる。

 準    備

 浴槽にバスボードを渡し、同じ高さのいすを横付けにする。

 滑り止め用マットを浴槽の底に敷く。

 浴槽が深いときは、吸盤付きのいすを沈めておく。

 利用者の障害状況に応じて効果的に手すりを付ける。

 その他、基本に順ずる。

 

 浴槽に入る

 腰に力帯を巻き、健側を浴槽に向けていすにかけ足元から全身へかけ湯をし、陰部を洗ってから

 バスボードにずれる。

 患側を引き寄せ、力帯をしっかり持って静かに沈む。浴槽の縁を健側でつかませ、肩に手を沿えて

 かたわらで支える。

 

 浴槽から出る

 力帯を持つか、腰を支え、バスボードに腰掛ける動作を手伝う。

 患側の足を手伝い、健側の足を出すときの姿勢を支える。

 

 体を洗う

 体の先から心臓に向かって洗う。

 頭を洗うときはシャワーキャップの利用が便利。

 できるところは、本人に洗わせる。

 洗い残しに注意をする。

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シャワー

■道具

 いす(シャワーチェアー)

 足洗い桶

■ポイント

 1.体が冷えないよう、頻繁にかけ湯をしながら洗う。

 2.シャワーは、固定式より、自由に移動できるホース式のほうが使いやす

  い。

 3.シャワーの突然の温度変化に留意する。シャワーヘッドを持っている手

  の一指を流水口に当てながら使用する。

 4.足元が石鹸液で滑りやすくなっているので、転倒に注意する。

 5.深めの洗い桶に足を入れると、体が冷えにくく入浴気分も味わえる。

 6.自分でできる所はなるべく任せる。

 7.そのた、基本に順ずる。

 準    備

 浴室用小物類は、取りやすい位置に車付ワゴンに置く

 そのた、基本に順ずる。

 

 手  順

 体が冷えないように肩や腰にバスタオルを巻く。

 足元から順次上半身に向かってかけ湯をし、湯加減を本人に確認する。

 洗髪はシャワーキャップを用い、介護者は、利用者利顔の見える位置で洗う。

 石鹸スポンジで全身を洗い、あまり強くこすらない。

 できる部分は自分で洗ってもらう。

 臀部は前屈で腰を浮かせて支え、手際よく洗う。

 要所ごとに石鹸分をよく洗い流し、全身にかけ湯をしてから水分を拭く。

 脱衣所で乾いたタオルで拭き、必要に応じて保湿クリームなどをぬる。

 服を着て、水分の補給をし、汗を拭き、伸びていれば爪の手入れも行う。

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