弥五郎どん祭りは、非業の死を遂げた霊を鎮めるため行った放生会という祭礼の農村の秋祭りのホゼが結び付いていく中で生まれたのではと思われます。
弥五郎どんの浜下りの祭事は「王の神幸」の行事と思われますが、王面を先頭に行列が続きます。この神幸が、朝廷に反発した隼人の霊を鎮める八幡神社の放生会とつながり、また巨人崇拝ともつながって大きな威厳のある弥五郎どんとなり、隼人の首領と言われるようになったのでしょう。
別説に弥五郎どんは武内宿弥ともいわれていますが、今では人々を守ってくれる守護神として尊崇を集めています。
弥五郎伝説の里は、大隅町が平成3年度から平成7年度まで総工費29億円をかけて整備した多目的公園です。中心的施設は、15メートルの「弥五郎どんの銅像」、毎年11月3日に行われる「弥五郎どん祭り」の雰囲気が楽しめる「弥五郎まつり館」、レース式ゴーカートの「スキッドレーシング」、準天然温泉を備えた「健康ふれいあい館」等があります。 |
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