通 夜

■準備をする

【自宅で通夜をする】

●室内

・祭壇を置く部屋、僧侶の控室、通夜ぶるまいのための部屋、休憩をとったり事務を行う部屋を準備する

・通夜の人数に合わせた座布団やお茶の準備をする

・神棚がある場合は、扉を閉めて合わせ目に白い紙を張る神棚封じをする

・部屋の準備が整ったら、葬儀社の人によって祭壇がしつらえられる

●屋外(受付)

・玄関先には不幸があったことを告げる「忌中札」をかける

・門の外もしくは玄関前や庭先に受付代を設ける

・台には、弔問客の芳名録、香典帳、筆ペン、などの事務用具、電卓、名詞受けなどを置く

・弔問客が多いと予想されるときは、受付に手荷物係所を作る

●屋外(道案内)

・葬儀社が用意した道順案内の用紙に、家名、通夜や葬儀・告別式の日時を記入し、なるべく早く張る

・葬儀が終わったら、すぐはがす

●屋外(駐車場)

家の周りに空き地や空き駐車場などがあれば、つやの時間だけ、借りられるように交渉する

・葬儀のために車両の通行を妨げる場合は、所轄警察署の交通かで道路使用許可を取る必要がある

・駐車スペースが確保できない場合は、あらかじめ弔問客にその旨を知らせ、公共交通機関を利用してもらうような案内を出す

    
■通夜を行う

【通夜の流れ】

・僧侶の入場、読経→遺族焼香→参列者焼香→僧侶退席

→通夜ぶるまい

「僧侶の入場、読経」

 僧侶が入場し、読経が始まったら静かに拝聴弔問客が多い場合は読経中に回し焼香をすることもある

「遺族焼香」

 喪主から席順に焼香

「参列者焼香」

 遺族は焼香する参列者に一礼

「僧侶退席」

 控室で僧侶を茶菓子でもてなし、お礼のあいさつ「御車代」を渡す

「通夜ぶるまい」

 僧侶を上座に案内し、遺族は末席に僧侶が出席しない場合は「御膳料」を包む

 

 

葬儀・告別式

■最終打ち合わせをする

・会葬礼状の手配

・弔辞を読む人の人選と依頼

・葬儀直前には火葬場への同行者を確認

・供物の配置

・弔電紹介順序の決定

・全体の所要時間

・会葬礼状の数の確認

・進行の最終確認

以上の確認を葬儀社と行う

【弔辞の依頼とその内容】

・故人と親しかった人に、先方が文案を考える時間を考慮して早めにお願いする

・原稿用紙3〜4枚程度のものを3分以内に収まるように

・内容は故人をたたえる言葉を、語りかけるようにというのが好ましい

・一般の葬儀では弔辞を省くことが多い

【火葬場へ同行する人の確認】

・同行する人は遺族や近親者、親しい友人など、故人とごく親しい人など

・人数の確認

・数に合わせてマイクロバスを手配

【弔電範囲の紹介】

・前文を紹介するのは5通程度が適当(故人の会社関係を中心に、遠方で出席できない親戚など)

・その他は名前と肩書きのみの紹介

・多くても全部で30通程度に納める

【焼香の順位】

・喪主→遺族→(世話役→)近親者→友人→知人 の順番

・遺族内では、故人と同居の家族→息子夫婦→嫁に行った娘夫婦

・司会者が名前を読み上げるときはそれに従う

・場所や人数の関係で僧侶の読経中に焼香する場合もある

    
■葬儀・告別式を行う

【葬儀の流れ】

@参列者着席〜僧侶入場

 席次は喪主、遺族、親族が祭壇に向かって右側で、一番通路よりに喪主、続いて血縁の濃い順に座る葬儀委員長や世話役、弔辞朗読者は祭壇に向かって左側の席

  

A開式の辞

 司会者が「ただいまより○○寺ご住職の導師によりまして、故○○殿の葬儀(葬儀告別式と続ける場合もある)をとり行います」と開式のあいさつをする

  

B読経・焼香

 僧侶の読経と焼香が始まる

  

C法話

 僧侶は死者の霊が安らかに成仏するようにという願いを込めて、仏の教えを述べ、言葉をたむける宗派によってはしない場合もある

 

D閉式の辞

 喪主と遺族は起立をし、司会者が葬儀の終了を告げる

 僧侶はここで退場し、控室に移動する

 葬儀はここで終わりですが、一般的には続けて告別式に移ることが多い

【告別式の流れ】

E弔辞拝受・弔電紹介

 司会者が弔辞を依頼する人を「○○殿」と呼び、呼ばれた人は前へ進み弔事を読む

 人数は3人ぐらい、時間は一人3分を目安に

 読み終えた弔辞は司会者が受け取り、仏前に供える

 続いて弔電を披露する

 前文を紹介するのは5通程度が適当(故人の会社関係を中心に、遠方で出席できない親戚など)

 その他は名前と肩書きのみの紹介

  

F遺族代表あいさつ

 遺族は参列者に、参列してくれたことに対する感謝の意を込めてあいさつする

  

G故人との最後の対面と献花

 遺族と親族は、故人と対面をし、その後献花をする

 葬儀社の人の手により祭壇から棺が降ろされ、棺のふたをとったあと、祭壇に飾ってあった供花の花の部分が盆に乗せられてきますので、その花で遺体の周りを飾ることを献花、別れ花と呼ぶ

 納棺の際に棺の中に納め忘れたものがあれば、このとき一緒に納める

    
■火葬・遺骨迎え

【出棺する】

●棺を霊柩車へ運び出す

 親族や友人など6名ぐらいの男性の手により行う

 故人の敬意を表して丁寧に運ぶ

 運び出す際には、遺体の足の方が先に家から出るようにし、霊柩車にも足から先に納める

 棺の後には、位牌を持った喪主、そのあとに遺影と骨壷を持った血縁の近い親族と続く

  

●出棺の挨拶

 挨拶の内容は、会葬に対するお礼や故人の生前の人柄に対する感謝の意など遺族に対する今後の支援のお願いも付け加えれば、さらによい

 挨拶後、遺族は参列者に一礼することも忘れずに

 

葬儀・告別式が終わると遺族は、火葬のために式場を後にし、火葬場へ向かいます

自宅には片付けのほか、精進おとしなどの準備もあるので、何人か残るようにする

【火葬・遺骨迎え】

・葬儀の前に決めておいた人に同行してもらい火葬場へ向かう

・火葬場へ到着したら火葬許可証を提出する

・棺は火葬場の係員によってかまどの前に安置される

・僧侶が同行した場合は納めの式に入る

【納めの式】

・遺影と花を飾る

・僧侶が読経をする

・僧侶が焼香してから、一同の焼香をして終了

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・火葬時間は約1時間ほどが目安

・その間、世話役が休憩室で同行者を茶菓子や酒などでもてなす

・午前中の場合は、昼食用に人数分の弁当を用意しておきましょう

・火葬が終わると骨上げをする

・箸を使い、必ず二人一組で一片の骨をはさんで骨壷に納める

・喪主から順に、足の方から上半身へと骨を拾い、最後にもっとも血縁の深い人がのど仏の骨を拾う

・埋葬許可証を受け取る

・遺骨は火葬場からいったん自宅へ帰り、遺骨迎えをする

・火葬場から戻ってきた遺骨を後飾りの祭壇に安置する

・後飾りの祭壇は四十九日の忌明けまで遺骨を安置する場所

・祭壇には遺影や、位牌、香炉、線香立て、花立てなどの仏具を置く

・遺骨を迎える意味の還骨勤行のお経をあげてもらう

・喪主から順に焼香する

・場合によってはこのとき、初七日の取り越し法要を営むこともある

 

 


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