大隅の昔話　+イチフカヤ

内之浦町

景行天皇は日向（宮崎・鹿児島両県）のクマソが天皇の言う事をきかなかったので、自ら成敗にやってきました。ところが、クマソは勢いが強く、天皇の少ない軍勢では勝ち目がありません。
天皇はクマソの大将タケルに美しい娘がいる事を知り、だまして味方に引き入れました。姉の名をイチフカヤ、妹の名はイチカヤといいました。
姉のイチフカヤは「クマソを退治するのによい計略があります」と言って、2人の兵士と家に帰り、父に沢山の酒を飲ませ、兵士に父を殺させてしまった。しかし、天皇はその行為をを憎み、イチフカヤを殺してしまいました。そして妹のイチカヤを火国造（ヒノクニノミヤツコ）としました。