大根占町

大根占の旗山神社は、昔から戦争の神様で知られ、太平洋戦争中は近くの村や町の人はもちろんの事、遠く県外からもお参りに来る人が絶えませんでした。
日露戦争の時、大隅半島出身の一兵士が、敵の様子を探るため、敵の陣地に入り込みました。情報を集め帰ろうとしましたが、見方のいる方向がわからなくなってしまいました。
途方にくれていた時、どこからともなく白髪の老人が現れて、味方のいる所を指差して教えてくれました。兵士は何度もお礼を述べ、名前を聞かせてくれるようお願いしましたが、「わしは、池田の旗山じゃ」と言うだけで、その姿は消えてしまった。
兵士は、教えられた方角に足をすすめ、無事味方のいる所に帰り着きました。
のちに、この兵士が故郷に帰ると、たちまちこの話が広まり、その白髪の老人は旗山神社の神の化身に違いないと言われるようになり、旗山神社を戦争の神様として祭るようになったという事です。
 

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