吾平町

野田家の祖先に舎人という人がいました。体格も人よりすぐれ、力も強く、剣にかけてはならぶ者もないといわれるほどの武士でした。ある日舎人は島原の乱にでかけ、この戦いで「千人ぎり」のちかいをたて、999人まで切っりました。1000人目の敵は舎人にかなわぬと思い、斬られたふりをして倒れた。舎人がこれで千人ぎりがすんだと喜んだ時、死んだふりをしていた敵が、舎人の後ろにまわって斬りつけました。不意をつかれて舎人は殺されてしまいました。
仲間の松山助右衛門為吉が、舎人の刀をかたみとして吾平へ持ち帰り、野田家に届けました。

この刀は不思議な事に舎人の命日になると、刀は夜中にギクギクと音を出すので、「夜なきの名刀」と呼ぶようになった。
 

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